第58話 ロードと再会
楽しんでいってください。
この村に来て4日目である。
今の所、手がかりは無いが候補として上がってるのが殺し屋である。
今日は、少し離れた位置にある森を探索しようと言う話になった。その理由がまだ手を付けてないのと、ここいらにまだ潜んでいる可能性があることが大きいから。
今回は、3人での随時行動が原則となった。森に来ても変わらず気配感知は、何も反応を示さない。
目視での周囲の反応を見逃さないように注意して動いていく。すぐに対応できるように、訓練用の剣といつもの剣を両方携えて移動していく。殺し屋(仮)と出会った場合、この中で戦えるのは、俺が適任であると2人とも納得している。
俺自身の感情は、不安と恐怖で苛まれていた。この前みたいに押し返すことが出来ないかも知れないという一抹の感情を拭えないでいた。
だがそれと一方で森は至って静かだ。何も感じない。いや何も感じさせてくれないそんな森だった。
そうしていくうちに時間はどんどん過ぎていく。流石にロードにこれ以上無理をさせられないと感じた2人は、森から一度出ようと提案する。その時だった... ...
魔物を呼び寄せるポーションが木々の上から落ちてきたのである。
それを危なげなくキャッチすることに成功するロード。
すぐに気配感知及び目視確認を行うが何も変化がない。
すぐさま俺たちは、走り出し森を抜け出した。
「何なの今の?」
「わからないけど、誰かいるのは確定だ」
「どうするんだよこれから?」
森を抜け出し喋ってる間例のあの女は、本気で焦っていた。
やば、ポーション落としちゃった。しかもあの男の子に取られちゃった、どうしよ?
一旦落ち着かないと行けないのは、わかっている。でもそれより先にパニックが来ていた。
殺し屋だというのに冷静さにことを判断するのが苦手なのである。
えっとえっとどうしよう?あれとりあえず返してもらわないと。でももうバレてるよね、気配感知受けたのに全く気配感じ取られてなかったし、まだ免許皆伝されてないからまだ無理だし。
とりあえず、ドア奪い返すか考えないといけない。えーとえーとあれがこうでこれがこうだから、いや違う違う。もう私落ち着け一回深呼吸しろ。
そんなこんなでロードがそこまで来てることに全く気づかなかった例のあの女なのであった。
突然木が切り倒されたのである。咄嗟に別の木々に移動する。
でもその瞬間捕まったのである。
「ようやく掴めた。何でこんな所に殺し屋が居るんだ?」
「えーと、待ってその声やっぱロードじゃん。久しぶり!!」
「うん?何で俺の名前知って、またお前確か昔村に遊びに来てたライカか?」
「そうだよ!!私がロードに気配消しを教えたライカだよ」
2人は、驚きのあまり呆然としていた... ...
「え、知り合いだったの?」
「そうだよ。でも殺し屋になってとは知らなかったけどね」
あーこれ完全に私終わるだよ。最悪だよ。どうにかして、払拭しないと。
「あのーそのポーション返してもらってもいいかな。魔物を呼び寄せないとかこの村の周辺魔物いなくなちゃったでしょ?」
「やっぱライカが犯人だったのか」
彼女の話はこうだ。魔物の討伐を兼ねて技の訓練の帰りにここにいた魔物たちを狩ったらしい。
当然何十匹かは、逃げたらしいがそれ以外来なくなったそうだ。流石にまずいと思いポーションで呼び寄せようとしたそうだ。
結果俺たちは、仮の信頼でポーションを使って魔物を呼び寄せる形になった。
その理由が、魔物がいなくなればこの村の人たちがどんどん貧困層になってしまう。それが原因で冒険者が長居をして立ち寄ってくれないなどのから使う方になった。
そうして俺たちは、ポーションを地面に向かって叩きつけた。
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