第57話 ある女性の思い
楽しんでいってください。
俺とレンは、今小国ヴィストラに来ていた。その理由は、魔物がいるかどうかを確認するためである。
テレパシーとかで聞くのも良いのだが、自分たちの目で確かめたいと思ったのが1番な理由である。
小国ヴィストラは、いつも通りの日常を過ごして見てとれた。そして実際に居るか確認するため、少し門を出て歩いて見ることにした。
普通に反応もあるし、魔物も存在して倒して一安心。そして原因が起きてるのが、あそこ周辺だけだということが浮き彫りになった。
「やっぱりあの村周辺だけかもだな」
「だな。やはりここは弱いが存在してるだけ良しとして戻るか?」
「だな」
これからの予定を立てるため転移で戻ろうとした瞬間、ヴィストラで宴会した時に知り合った冒険者に捕まった。
何度も何度も断ったが、一狩り付き合ってほしいと言われて断りきれずついてきた。
「どんな魔物倒すんだ?」
「ゴブリンキングとゴブリンの群れだ」
「あーね。なんだ俺たちがキング倒せば良いのか?」
「おうよ。頼んだぜ」
そうしてしばらく歩いていくことに、ここにくるのも久しぶりだなと思いながら噛み締めて歩いていく。
中々帰って来ようとは思わなかったし、良い機会だと思うことに。
案外早くお目当ての魔物は、見つかり案の定一瞬で終わった。
そりゃそうだ。俺たちは強くなった。こんな敵には負けるわけにも行かないのだから。
そうして報酬を貰い俺たちは、朝までいた村に戻ってきていた。
ギルドの方に向かってみると
「カレンお疲れ」
「お疲れ。私方は全然ダメだった。そっちは魔物いた?」
「いたよ。やっぱり問題が起きてるのはこの辺だということだな」
そしてカレンは、立ち上がりまた外に繰り出していく。
そして門を出て少し歩いた後、ふと立ち止まった。
「今回の件。多分だけど殺し屋が絡んでると思う。ここまで異常に何も物的証拠が残ってないのが違和感なのよ」
「でもなんの目的があって魔物を殺し屋が殺すんだ?」
「多分訓練の一環でしょうね。あいつらはそうやって教育していくのよ」
そう言われて、納得してしまう自分がいた。そうして調べ方を変えてみようと話になり、修行でもするかとなった。
魔物を引き寄せるためにド派手な魔法を打ち始めてみたが、特に変化はなかった。
ただ地形が変わったぐらいである。
それを元に戻してその日はお開きとなった。
そんなこととは知らずに1人の女性が何が起こったのかと遠くから見ていた。
何があったの?魔物が出現した?いやそんなはずはない。だって反応全然無かったのに。
それなのにあのド派手な魔法何!?あそこまでやって何がしたかったのか私には理解できなかった。
でも、こんな魔法を使える奴が村にいたなんて知らなかった。それか最近入ってきた冒険者かしら?
なんにせよここまで来るのも時間の問題ね。私がやってしまったことだしなんとかして穏便に済ませたい。
いざとなったら、魔物を呼び寄せるポーション撒こうと思ってたけど、あんな魔法使える奴がいるなんてどうしよう?
それに時よりそれに対抗するべく、ソードスキルを使ってた奴もいた。多分そっちの方が強い気がする。
だってあの剣私は見覚えがある。昔かしの記憶の中に刻まれた私の幼い頃の記憶。
それだけあの剣は、それだけ印象的だった。
もしかしてあの子?それだったら会いたい、でも私は殺し屋。まぁ免許皆伝してないから、正式な殺し屋では無いんだけどね。
でもあの子あの技術教えたら使えてたし、あの子ならこっちの才能の方がある気がするし、こっち界隈に誘いたい。
それなら会っても大丈夫だよね。彼女は、何度も何度もそう言い聞かせて会える日を心待ちにしていたのだった。
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