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第52話 模擬戦と逞しい背中


 楽しんでいってください。


 俺は今、王様の依頼として小国レスターの軍を指揮しているマグに会いに行った。

 マグは、まだ俺が国に使えていた頃ある小国対抗武術大会で知り合ったのが初めてだった。

 俺より年上なのだが、初参加らしく緊張の余りあまり体調が良さそうではなく、壁の隅の方で立っていた。

 俺は、15の時から参加していて今年で5年目で、仲間とともに屋台で買い食いをしている時に、体調が優れなさそうでいたマグを見つけた。


「大丈夫ですか?」


「あ、はいなんとか」


「救護室行きませんか?」


「いや、そこまでしなくても大丈夫です」


 と言い終えた瞬間倒れたマグ。すぐさま救護室に運んだのを覚えている。

 そして最後に会ったのは、2年前俺が軍の指揮を任されることが発表された後だ。

 久しぶりに会える旧友を楽しみにしつつ城内を歩いていく。

 そうして着いた先には、大きな訓練場がある。そしてそこには、1人黙々と鍛錬に励むマグの姿があり最後に見た時よりも逞しくなっていて俺は嬉しい。

 マグは、ここ最近軍の指揮を任されることになったそうだ。もうその頃には、俺は洗脳されていた...

 マグは、俺に気づくと。


「お久しぶりです。レンさん」


「おう。久々に会うなマグ」


「まさかレンさんが冒険者になってるだなんて夢にも思いませんでした」


「まぁ、昔の俺は国を守ることこそ我が使命だなんて思ってたしな」


「今日のやることは聞いています。早速お手合わせお願いします」


 そう言って数歩下がり、訓練用の槍を構えいつでもお願いしますと言ってきた。

 俺もすぐさま準備をして、同じく数歩下がり槍を構えた。

 ここからは、どちらかが動けば勝負が始まる。そういう状況になっていた。

 お互い見合いながら円状に歩いていく。先に痺れを切らせ飛び出して来たのは、マグの方だった。

 槍は、リーチが長いのである程度飛び出して来たら、放てるのが特徴だ。

 その間合いは、その人にとっての絶対領域内となる。それを掻い潜って突かないと攻撃は当てられない。

 マグの槍を避けつつ槍を体中心部目掛けて、押し当てる。マグは、モロに決まってしまった。

 痛いだろうお腹を抑えつつ、後ろにすかさず下がり、神速で撹乱作戦に入った。

 だが先ほどのダメージと元々のスピードの遅さである程度目で追えていた。

 次の地点も予測可能でその場所に向かって攻撃をした。

 そしたらマグは、吹っ飛んで地面に叩きつけられた。

 マグは、自分がやった攻撃や作戦が全て無意味で何も出来ずに体力が無くなっていった。

 流石にやばいと感じてるので焦りが出てくる。でも頭の中では、わかっている。落ち着かないとレンさんに攻撃を与えるのは、無理だと。でも焦りが勝っているのでどうにもならないでいた。


「落ち着け。一回深呼吸しろ」

 

「はい!」


 心を落ち着かせ良く周りを見る。そうしないとあの人に一撃も与えられない。

 すかさず懐に飛び込むように走り出す、そして槍を突き出す。

 それを槍でガードされたが、すぐに槍を戻して次の攻撃に移す、レンさんは避けるかガードしかしてこない。

 でも俺はここで躊躇したら絶対に勝てないと思いスタミナが続く限り攻撃をし続けてた。

 何回も何回も何十回も攻撃を、避けれガードされ一瞬遅れた瞬間レンさんの槍が懐に飛んできて俺は吹き飛んだ。

 そしてそのまま降参したのだった。

 結局あれから休憩しながら何回も模擬戦やって攻撃を当てられたのは一回だった。

 でもやってて自分の弱さにも気がつけた。本当にいい時間を過ごせたと心から思ったのだった。

 そうして銭湯行くことになり、ロードさんと出会うことになる。話によるとそこは間違いなく、支部の魔法会が管理している所だろうと確信を持って伝えた。

 俺たち軍も、魔物と戦うのが多いがやはり対人戦は苦手なやつも多い。 

 そこでよく長い休暇中に行くある場所を教えておいた。2人は目を輝かせ、その後ろ姿は、俄然2人とも大きく逞しく見えた。

 そうして銭湯を後にしたのだった。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

 マグは、2人の年上にあたるのですが、軍に入ったのが遅いがレンよりは年数的には、早く軍の指揮を任されています。

 でも1番強い軍だが、それは地形での戦闘を踏まえた上なので個々の強さならレンが圧倒的に強いです。

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