第51話 謎の洞窟と裸の付き合い
楽しんでいってください。
俺は、スコーピオンを探している。小国レスターに来るまでは、嫌というほど見つけれたのに今では1匹たりともいない。
こんなにも暑いのに早く出て来てくれよなんて思ってたら、ろくに地面を確認せず歩いた影響で穴に落ちた。幸い、受け身をすぐさま取った為怪我とかはない。
どうやら穴から落ちた先は、洞穴みたいだ。とりあえず真っ暗なので、ライトで照らす。
すぐさま気配感知を発動させる。今の所は安全でホッとした。少し探索したら転移で移動出来るので遭難の心配はない。
しばらく歩いていくと、でかい空洞がありその先に一本道が続いていた。
ここに来て数十分思ったことが当たった気がした。ここは人の手で何世紀も掛けて作られた洞穴だと。
思った理由は、今でも整備されている箇所があり、所々人の手で描かれた絵がある。
俺は、ここを多分間違いなく非正規なルートで入ってしまったのだろうと思った。
とりあえずその一本道を歩くことに決め、ゆっくりとゆっくりと歩いて行った。
その一本道も、壁画らしきものが所々点在している。でもここのことをギルドでも聞かされては居なかった。
流石に言い忘れは無いだろうし、一部の人間しか知らないのでは無いかと疑問が残る。
それも踏まえた上で、探索をしていく。1人でクエスト受けてまさかこんなことになるなんてと思わなかった。
でもこれも冒険者にとっては、ワクワクな瞬間でもある。次は仲間やメグと来たいなと考え、下見には良いだろうと楽観的に行動した。
そうしていると、感知に反応が出た。俺は、剣を構え気配を消し進んでいく。
真っ直ぐとした一本道は終わり、その先の大きい空洞でスコーピオンの群れだ。俺は内心喜びに満ちていて油断した。
気配消しが薄れたのである。その瞬間一才に襲いかかって来た。
「極力一閃」
最初に飛び込んできた、集団を撃破。すかさず影渡りで、場所を中央に移動する。
すかさず、攻撃してくるのを避けていく。天井が高くて助かった。
天井にも逃げ道があって安心できる。避けながら、スコーピオンの体に飛び移り、尻尾を一閃で斬り落とした。バランスを崩れた所で、降りてスラッシュで撃破した。
このままでは、埒が開かない。大きく円になって囲んでいるスコーピオンたちが厄介だ。
ギリギリ溜まりきったソード・インパクトで、入って来た側とは反対に位置する一本道に居たスコーピオンに発動した。
そいつは跡形もなく消え、道が出来た。
そこからは、陣形など関係なく近場にいたやつから片付けていった。
なんとか洞穴は無事原型を留めていた。それを確認してからまた一本道を歩いていく。
そこから何回か小さめな洞穴を複数回通っていく。
結局その一本道の最後には、何もなく行き止まりだった。俺は転移で正門に戻って来てた。
俺は、洗浄をして正門からギルドに向かった。
「討伐終わったんですけど」
「お疲れ様でした。素材などは横の買取スペースにお願いします」
そうして、討伐したスコーピオンの素材を全て買取に出し、俺は街を散策することにした。
なんと嬉しいことにここの国でも銭湯があるらしく意気揚々とまず最初に向かった。
「気持ちいい!やっぱ仕事した後の風呂は最高」
「やっぱそうだよな。ロード」
少し横の方から声が聞こえてくる。見てみるとそこには、レンが居た。
「レン、終わったのか?それと横の人を紹介してくれ」
「終わったよ。こいつの名は、マグ。俺がまだ国に使えていた時に知り合った弟みたいなもんだ」
「ロードさん初めまして。小国レスターにて軍を指揮をしています、マグと言います。よろしくお願いします!」
「よろしく!!」
そこからは、2人とともに今日あったことなどを言ったり聞いたりして裸の付き合いを楽しんだ。
そうして俺たちは、銭湯で別れ宿に戻っていくのでした。
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