第50話 王様の依頼
楽しんでいってください。
翌日、俺たちはレスター王との接見ということで、お城に来ている。まさかの王様に呼ばれたということで、俺とレンは極度の緊張状態にあった。
カレンにとっては、位は自分より下なので余裕そうだった。カレンからは、ちょっかいかけられてなんとか極度の緊張から普通の緊張に変わった。
(何で俺たち呼ばれたんだ?)
(多分クエストじゃない?)
(そういえば依頼主は、王様だったような気がする)
俺たちは、多分それだろうと勝手に決めつけて玉座のある王室に案内された。
扉を開けると派手がましい音楽とともに歓迎のムードで迎えれた。
そうして奥には、王様が玉座に座りながら拍手をしている。
拍手をやめ音楽が止まる。
「昨日は、本当にありがとう。貴方たちは、命の恩人だ。本当にこの国を救ってくれてありがとう」
俺とレンは、すぐさま膝をついているが、カレンはつかずに聴いていた。
「その為、君たちには報酬を払いたい。君たちがクエストをクリアしたとして報酬金貨30枚を受け取って欲しい」
「そんなことの為に呼んだじゃないんでしょ!さっさと本題入りなさいよ」
「おい、バカ何言ってんだカレン!!」
俺は、すぐさま王様に対して心からのお詫びを申し上げた。その時は、魔王と戦っている時よりも生きた心地がしなかった。
「ロード良い。彼女は正しいんだ。今日ここに呼んだのは、君たちにクエストを直接申し込みたかったんじゃ。ギルドの許可は出てる。この国の軍を鍛えて欲しい」
「え、」
俺とレンは素でそんな言葉が出てそこからの記憶は曖昧だ。俺たちは、今王都での騒ぎのせいでクエストを15個クリアしないと戻れないのだ。
今回の話は、願ってもない話なのだがいかんせん乗り気になれなかった。
俺たちは、冒険者だ。人を殺めたり、人を守るために働いてる軍の兵士と何もかも違うのだ。
俺は、ただメグを救いたい。その一心であの村を飛び出して来た。そうして仲間と出会い、魔王幹部や魔王とも戦った。
俺だけは、今回の話断ろうと思うことを2人には伝えた。
2人からは、すぐに承諾を得て俺はそれを王様の付き人に伝えギルドに来ている。
なんか良いクエストないかなと、掲示板を見渡してみるとやはりあるのは、この地域特有の魔物の撃退が主な仕事だ。
結局王様から受けた幹部は、そっちで優先され魔法会側の依頼は無かったことにされた為残り10個クエストをクリアを目指す。
俺は1つの討伐クエストを受けることにして、砂漠に戻って来た。
狙うはスコーピオンである。
気配感知で周囲を確認するがまず魔物の気配が少なかった。
その原因を何個か思い当たるものもあったが、仕方ないのでしらみ潰しに探していく。
遭遇したい魔物ってなかなか出会えないんだよなと思いつつ見ていく。これで3箇所目の気配も違った。
後2箇所また探していくことにしつつ、強化種にも警戒して探索を続けた。
一方その頃ロードが魔物探しを奔走している時レンは、小国レスター軍の隊長と会っていた。
「お久しぶりです。レンさん」
「おう。久々に会うなマグ」
「まさかレンさんが冒険者になってるだなんて夢にも思いませんでした」
「まぁ、昔の俺は国を守ることこそ我が使命だなんて思ってたしな」
レンとマグが昔話に花を開かせている時カレンは、魔法会支部の方に出向いていた。
カレンは、トップとなってからというものよく各地の支部に出向いていた。その国で何が起きてるか調べるなら魔法会が1番という自信があったからだ。
「今回のクエストなんだけど、貴方たちを鍛えるで良いのよね?」
「はい。よろしくお願いします」
そうして、ロードはギルドクエスト、レンはマグの師匠として指導、カレンは、小国レスター魔法会支部の修行としてそれぞれのクエストに励むことになったのだ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
次の話からロード、レン、カレンの順に今回の出来事を話として書いていきます。
お楽しみに!!
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