表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/352

第48話 レンvsラング②


 楽しんでいってください。


 暗示で何とか誤魔化して立ってるけど、本気できつい。もう限界だけどこんな所で諦めたく無い。

 こんな所で諦めたら一生後悔する。それなのに体は全身ボロボロで血だらけだ。

 どうしたらあいつに重い一撃与えられる?どうしたらあいつに勝てる。あいつを倒してロードを助けたい!!

 そんなことを考えながら瓦礫のクッションから立ち上がる。もう槍を杖代わりにしてないと、まともに立たない体をなんとか支えながら歩いていく。


「もう立つな。これ以上やったところで無駄だ」


「それでもまだ戦うだよ。どんなに劣勢だとしても」


 そう言い終えるとレンは武器を握り直し飛び込んでいった。ただ決めるっていうのなら、まだ決めることが出来る。

 でも狙った場所に確実に決めるなら今この状態ではきつい。それでも関係はない。

 そうしてまた槍と槍のぶつかる音が新たに響いていくのを感じ取った。

 レンの攻撃は長くは続けられない。立ってるだけで精一杯なのが見てわかる。

 でもあの2人の邪魔はだけはしてはならない。だってあんなにもボロボロなのにレンは、めちゃくちゃ楽しそうな顔しているのだから。

 なんでたろうな?こんなにも惨めにボロボロなのにさ、こいつとの戦闘楽しい。もっとやりたいもっと強くなりたい。ただそれを思ってしまうと笑顔になっちまう。

 

「ハァ、ハァ、ハァ、限界か... 最後に1発で良いからさ技を打たせてくれ。俺の体頼む」


「何だそれ?でもお前と戦って楽しいんだよ。だからよ正々堂々真正面から貫いてやるよ」


「それはこっちのセリフだ。投擲(グングニル)・インフェルノ」


貫突き(つらつき)


 レンの攻撃は避けられ、レンはそのまま技を、腹部に喰らって倒れたのだ。

 

「レン」


 俺たちは、すぐさま駆け寄ろうとした時だった。


「死んでねぇよ。今回だけは、これで見逃してやる。続きは魔王城でやろうぜ。って伝えておいてくれ」


 ラングは帰ろうとしたその時だった。勇者カイト一行が転移して来たのである。


「遅かったな。今終わった所だ!!また何も出来なかったな」


「今ここでお前倒す」


 そんな時だった。「止めをさせ」


 忌々しいその声が俺たちを包む。ラングは、それには従おうとせず、その瞬間レンの周りに違和感を覚え俺は、すぐさま神速からの一閃でレン横たわっている位置の上空で、発動した。

 それは師匠も同じようで、2人一緒にただならぬ技の気配を押し返したのであった。

 一瞬でソード・インパクトが撃てるレベルの攻撃。もし気づかなかったら、レンは死んでいたんじゃないかと覚えてしまうぐらいの恐怖を味わったロードなのだった。


「やっぱロードたち強いな」


 その後俺たち、すぐさまレンを移動させ絶対安静で交代制で見ることが決まった。


「師匠。北門から来たんですか?」


「いや違うんだ。北門から帰って来て、カレンの父親の元で修行していた。テレパシーも切った状態だったから気づくのに遅れた。本当に申し訳ない」


「そうですか。やはり北門厳しいんですね。後謝らなくても良いです」


 そうしてレンとラングの戦いが終わり、俺も強くならないとと思い、1人夜の砂漠に入っていくのだった。

 その頃魔王城では、ラングと魔王が話し合っていた。


「なぜ止めを刺さなかった?いつものお前なら刺していただろう」


「ロードたちは、必ずここに来るからです。その時に命のやり取りをしたいと思ってしまったからです」


「そうか... もう良い下がれ」


 そうしてラングと魔王の会話が終わり、「いつまで聴いていれば気が済むんだ?」


「なんだ、バレちゃったか。ロードって聞こえたからつい盗み聞きしちゃった。早く来ると良いわね。その時が貴方最期なのだから」


 そうしてメグは言いたいことだけ言って立ち去り、魔王はただこれからのことを考え始めていたのであった。


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

 魔王とメグもお久しぶりに登場しましたけど、まだまだ話は続いていきますのでよろしくお願いします。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

 もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ