第47話 レンvsラング①
楽しんでいってください。
「一頭突き」
ラングは殆ど動くことなく避けた。カウンターで槍を持たない手で思いっきり飛び込んできたレンの溝に拳を当てた。
レンは軽く飛び倒れ込んだ。
「レン!!」
俺は、すかさず剣を構えすぐに攻撃をしようとしたところで、カレンに止められた。
「何してだよ!」
「頭冷やしなさい。よく見て」
そこには、立ち上がったレンが攻撃を繰り出していた。
そこからは、2人とも一定の距離を保ったまま槍をぶつけ合っている。
2人も一歩も譲らない攻防が続く。でもレンの方が段々遅く反応し始めていた。流石に砂漠で足を取られ始め、しんどい状況が続く。
レンは暑さには耐性が有る。その点では、大丈夫なのだがやはりいつも戦ってた場所とは、違う環境だ。やりづらいのだろう。その上完格上の相手で、正直槍以外の攻撃がわかっていないのが怖い。
先に違う攻撃をし始めたのは、レンの方だ。魔法での牽制を加え槍での攻撃をし始めた。
そうしてレンは少しずつ下がっていく。体勢を整えていつでも良い攻撃が出来るように準備していくように見えた。
「インフェルノ」
それをラングは、そのまま突き破って槍で攻撃を続けた。
マジかよ......あのインフェルノ相当な威力だぞ。あれを意図せず簡単に突破して来やがった。
すぐに何の攻撃したら良いか判断していたが、先ほどのインフェルノの影響か咄嗟に出なくなった。
そうしてラングの槍が体に突き刺さった。
何とか大丈夫な場所に刺されたが、奴の槍は今までどんな槍使いに喰らわされた技より痛い。
それでも俺は、ここでこいつを退ける。ただそれの一心で攻撃をしていく。
「乱れ突き・インフェルノ」
「そんな子供騙し効くかよ!!」
そいつは、槍技を見せなくても俺の技を全て打ち破っていた。乱れ突きを全て槍で防ぎやがった。
どんなことやったら槍でそこまで守れるだよ...
正直今ので心は折れかけていた。多分今の俺がどの技を使っても奴には届かない。
このままでは、負ける。そんなことが体を段々狂わしていく。そうして次第に攻撃を受けるようになってしまっていた。
たかが数十分の戦闘で何で俺はこんなに血だらけなんだ。何であいつは、かすり傷1つしてないんだ。
俺は、遅いだろうが聖女の願いを発動させた。
その瞬間初めて技を使って来たのだ。
「竜巻突き」
あっぶね!あのままだったら反応遅れてモロに喰らってた。あいつ俺が聖女の願い発動待って上がったな。
その瞬間一撃で決めようとしてたのかよ!!
「来い!イフリート」
魔法陣が即座に形成されイフリートが召喚したがこいつは、いつもと違う。
火の槍を携え召喚したのだ。こっからは、俺たちの番だと言わんばかりの攻撃を始めた。
「凄いな。あいつらのコンビネーション流石じゃねえか」
「そうね。流石火の魔法の代表ね」
ただ一点を狙い、それを交互に撃っていく。ラングにとってはやりづらかった。
本当にやりづらかった。
今までここまでの連携出せたのここ数百年見たことない。こいつは、やはり今後俺の脅威になる。確信できるだけの証明がここで見れてる。
やっぱたまには降りて来て戦うのもアリだな。
その瞬間まともに今日初めての良い一撃を喰らわされたラングの姿がそこにはあった。
「やっぱ楽しいぜ!もっと殺ろうぜ」
「ここで、あんたには引いてもらう。魔王を呼ばれる前に必ず」
先ほど同じように攻撃を仕掛けた。それを嘲笑うかのように、奴の攻撃が上回ったのだ。
「こっからは手加減なしだ」
そう言い終えた瞬間だった。猛攻が始まったのだ。イフリートが盾になってくれてるので有る程度は、防いでいるが流石にイフリートが限界を迎えかけていた。
それを吸収して、一頭突きを発動した。
難なく止められ逆にカウンターを喰らって吹き飛んだ。
「まだ戦える。絶対にここで押し返すだ」
そんな声が薄れ薄れ聞こえて来たとロードはより注視してレンを見るのだった。
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