第46話 レンとラング
楽しんでいってください。
「急いで」
「流石にもう無理だ。一回休ませてくれ。もう魔力ねぇよ」
俺は、あの戦闘から休まず数時間砂漠地帯を走り続けていた。もうすっかり夜で寒くなって来ているし、やはり魔力化け物すぎて2人には到底魔力面では流石に勝てる気はしなかった。
「お前らと違って俺魔力1000だぞ」
「仕方ない。レンおぶれる?」
「あぁ、問題ない」
そしておぶられながら移動しているこの状況。正直恥ずかし過ぎて死にたいなんて思ってしまう。
夜中にようやく止まって今日数時間しか寝れないことを悟りつつ、簡易的な料理を振る舞い死んだように眠った。
数時間後叩き起こされ、移動中でも困らないように食べられるものを作りまた走り出したのだ。
そんなことをやってる一方小国レスターではこんなことになった原因を後日聞くことになる。
「報告します。報告係の馬鹿野郎が1人で特攻しています」
そんな報告が流れて来たのである。それは、この国をどうぞ襲ってくださいと言ってるようなものである。
すぐさま俺は武器持ち、部屋を飛び出した。そうして俺が正門屋上に辿り着いた時、見計らってからやつはこう言い放ったのだ。
「俺様は魔王軍の幹部の1人ラングだ!!こいつが先に襲って来たんだ。潰して良いんだな」
すぐさま周りを見渡すとラングと言った男の後ろには、何度も報告しに来てた若い青年が血だらけで砂漠に叩きつけられていた。
俺は、どうしたらいい。仲間を助けなければならい。どうやってだ?あいつに交渉を持ちかけるのか?それが通らなかったら武力行使か。そもそもあいつに俺は勝てるのか?そんな疑問が1番に舞う。
過呼吸になりながら必死に考えていく。それでも考えが纏まらずにいてしまっていた。
後から思い返せばパニックを起こしていたのかもしれないなと反省した。
「待ってくれ!!俺たちにその気はない。槍を納めてください。兵士を治療させてくれ」
「ほぅ、そうか。治療は認めてやるよ。ただしこの国で1番強いやつ降りてこい。それでチャラにしてやるよ」
何とも言えない空気感になったがこれは、俺が招いた責任の一つだ。そう思い階段を降っていく。
ただでさえこの国は暑いのに、奴の声を聞くだけで暑苦しさを感じてしまう。
槍を装備し、正門の扉を開けた。
「降りて来た。約束通り治療させてくれ」
正直それはどうせ有耶無耶にされるだろうと内心思っていた。魔物ってそういうものじゃん。そんなことを思ってしまっていた。
奴は、「取りに来い。何もしない」
武器を解除して、やつは下がっていた。俺は槍を納めて駆け寄りすぐさま正門を入り託した。
そうして槍を構えラングに戦う意志を証明し、ラングはニヤリと笑って槍を構えて突進して来た。
それを難なく躱してこの勝負が始まったのだった。
結局俺は1時間持たずして正門に叩きつけられ奴は、元いた場所にまた戻って行ったのであった。
そうして俺は、気を失ってしまったのだった。
俺たちは、遂に小国レスターに辿り着いた。
数キロ手前から存在感抜群のやつが居るとは思っていたがやはり間違いなかった。
「お、やっと来たか」
「てめぇ誰だ!」
「魔王軍幹部ラングだ。見ての通り槍使いだ。お前達を待っていた!!」
レンは数步前に出向きすぐさま構え、いつでもやれる体勢に入った。
俺とカレンは、察して離れた位置に移動した。
(大丈夫なの?俺ら2人とも移動して)
(レンがやる気なんだしそれは尊重してあげないと)
レンとラングはひたすら動かずじっと見つめるだけだった。
どちらが動けば一気に勝負が始まる。
そんな状況を側から見守ることしか出来ない俺は本当に悔しかった... ...
「一頭突き」
ただ一点を狙ってその技は、放たれたのであった。
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