第43話 スコーピオンと謎の魔物
楽しんでいってください。
俺たちは砂漠に踏み入ってまだ数時間しか経っていないというのに、ヘトヘトになっていた。
やはりあの戦闘後ほぼ休みになく入ったのが原因か皆疲労感漂う状態で歩き続けている。
「やっぱ休んでた方が良かったじゃねぇか?」
「ダメよ。元々だいぶ遅いのよ」
「今回はロードの意見に同意するぜ。やっぱあの後その日は休みにして方が効率良く進めたんじゃないのか?」
「そうにもいかないのよ。小国付近でとてつもなく存在感を放ってる魔物の目撃情報が出てるのよ。それの調査依頼を頼まれたのよ」
マジか...絶対やばいやつじゃん。しかも砂漠での戦闘かよ。ただでさえ動きにくいのに、そんなやつと戦う可能性があるのか。
早く砂漠での戦闘に慣れておかないとな。
そうして俺たちは、夕方近くになり今日は砂漠のど真ん中で野宿となった。
夜は冷えるというが、カレンのバリアにより温度等も全て適温で過ごせるのが良い。
だからこそ料理も普段通り出来るのはありがたかった。
そうして俺たちは、夜が始まると同時に今日の食事を始めたのだった。
もう真っ暗になった砂漠はただ寒い。そうして夜の魔物達が目を覚ましていく。
その頃には、俺たちは夢の中に旅立っていった後でした。
翌朝、また俺たちは、歩いていく。ただひたすら歩いていく、寛大な砂漠を。
休憩を挟みつつ歩いていく。まだ魔物とも遭遇して居ない。聞いた話によると、砂漠特有の魔物が多く生息していると聞いた。
そして足を取られ死んでいく冒険者も少なくないという。それだけには、ならないように慎重に慎重に俺は足を進めていった。
「そういえばオアシスがあるって聞いたんだけど?」
「あーそれね。確かにあるけど明日ぐらいにならないと着かないわよ」
もう見飽きた景色、遠くを見つめつつため息を漏らすのだった。
(2人とも魔物反応あり)
脳内に流れてくる声、臨戦体勢をすかさず準備。いつ来ても良いようにしておく。
その状態で歩くこと数分。
そこに居たのは、スコーピオンである。
大きさ約100センチ。通常タイプ。B級魔物指定。
すぐさま俺たちに気がつき、尻尾の針で素早く攻撃してくる。それを俺たちは、何とか避けた。
足が砂で大変動きにくいのだ。
これは流石にまずいと思いつつ、神速で距離を詰めようとするが、砂で上手く走れない。
影渡りからの一閃で尻尾を斬り落とした。
まともに地上戦闘で戦えないのが痛すぎだ。空中魔法も使えるがまだ上手く扱えない。
なので基本的には、地上戦を好む。
「丸焼きにしてやるよ!インフェルノ」
スコーピオンは、丸焼きどころか灰となって消えていった。
「火力が高いわよ。せっかくの素材無駄しないこと!!」
「すまん...」
カレンは、ライトニングを連発させ倒していった。俺も続いて、何匹かスコーピオンを倒してことなきを得た。
そうして素材を回収して、またどこまでも同じ風景を見つつ歩き始めるのだった。
一方小国レスター周辺では、ある男が魔物狩りを楽しんでいた。
「同じ魔物っていうのに襲って来やがって。こいつらの頭の悪さは目も当てらねぇ」
そんなことをぼやきながら着々と小国レスターに近づいて行くの姿が確認された。
「報告します。魔物1体正門付近にゆっくりと近づいて来ます」
「そうか。万が一の場合には対処にあたる。いつでも臨戦体勢をすかさず整えておけ!」
「はい」
小国レスターでは、大騒ぎになって居た。いつ攻撃されても良いように軍を配備して居た。冒険者、魔法会支部メンバーも加勢して居た。
国の民を逃がすために裏門を解放し少人数ではあるが、冒険者達に護衛役として頼んである。
そうして刻一刻と近づいてくる魔物に対して、準備万端で待ち構え小国レスターは、緊張感が高まるのだった。
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