第4話 終わる日常④
魔王戦始まり
魔王は、今なんて言った?メグを攫うだって。なんのために?そんなことを考えていて、状況がうまく飲み込めない。
そして350cmは下らないデカさ!それも相まって恐怖で体が上手く動かない。
そしてろくに装備もしてないこの状況どうすれば....
メグが、「私たちの家ぶち壊したの許さない!私を攫いにきた?そんな面白くもない冗談言うためだけに遥々来たの」
「冗談ではない。抵抗しても結構だが、そこの男は邪魔だ。死んでもらう」
そんな言葉を聞いた俺達は、剣を構え「死ぬはお前だよ。魔王!!」と叫んだ。
「助けも来ないこの空間で何が出来るのか楽しみだな」魔王そう言いながら、指を鳴らし、今この状況が生配信として流れ始めた。
助けも来ないどういうことだ!?メグから(転移使えない)一言で全てを理解した。
俺とメグは、それぞれ走り出し、「加速、ハイ・ジャンプ」と唱え、スラッシュを発動したが効くはずがない。
魔王は、嘲笑いながら、俺たちを吹き飛ばした。叩きつけられる瞬間すぐさまメグの回復が発動した。
すぐにその場を離れたが、このままだと、お爺ちゃんの家が危なすぎる。
加速で走りながら(ここから5分ぐらいの所にある俺たちの畑に魔王を誘い込む)
メグは、ライトニングで魔王を狙っていく。それを避けメグを捕まえようとする。その瞬間にメグは、加速でロードが走った方向に走る
魔王は、それより早く動き2人の前に立った。
「どこに行こうとしてる?お前達は、逃げられない」
もうこのままでは、埒が開かない。俺は、「魔眼発動」魔王の姿を、改めて見てわかったことがある。
「あんた心臓、俺たちと同じ所に一つ、両側の二の腕、両足の膝蓋、脳天だろ」
魔王は、驚いた表情をしながら「魔眼でそこまで見えるやつは久しく見てないな。でもわかった所で何が出来る」
「お前を倒す糸口がわかった」
やってみろと言わんばかりの顔でこちらを見る魔王。
俺とメグは、走り出し「加速、ハイ・ジャンプ」と唱え、メグは、「ライトニング」を唱え発射した。俺はそのライトニングを剣にぶっ刺した。
俺たちと同じ位置にある心臓目掛けて刺そうと飛び込んだが、魔王の腕にガードされ、剣もろとも俺は地面に叩きつけられた。
メグは、すぐに回復しようとしたが、魔王に背後を取られ捕まった。魔法キャンセルと唱えられ魔法が出せないでいた。魔王は檻を生成して、メグはそのまま抵抗出来なく、檻に入れられた。魔王は檻を持ったまま立っていた。
俺はなんとか立ち上がり剣を構えたが、魔王に体を斜めに切られ、倒れ込んだ。
「ロード!」
微かに聞こえる声。俺は立ち上がりたいが動けない。
「私をなめんな魔王!ハイ・ヒール・エデン」と唱え魔王は苦しんでいるが膝をつくことはない。
「なぜ、魔法が使える!?」
「あんなものすぐに効果なんて無くなる!私の魔法耐性なんめな。ライトニング」私は、ライトニングを檻の隙間から発射し、魔王の体にぶっ刺して、魔法は消えた。
魔王は、膝をつき、檻が落ちた。それでも檻は壊れない。
その一方でロードの剣は光っていた。
頭の中で同じ文言が何度も繰り返されていた。(剣に獣の魂宿る時勇者と呼ばれるのである)
なんだこれ、頭の中うるせぇよ。俺は、戦わないといけないんだよ。
気がついた時には、魔王の体に俺とは逆方向側から傷をつけていた。魔王は、少し下がりながら倒れ込んだ。そして俺も意識が遠のいていく。その場に倒れ込んだ。
その間にもメグは叫んでいたがもう動けない。
魔王は、少し倒れたのち体についた血を見て「これは、ずっと残るな。かれこれ沢山の勇者と戦ったがここまで深いのは初めてだ。お前が本当の勇者なのかもな。やはり人間が決めた勇者よりこっちの方が断然に強い!」魔王は、立ち上がり檻を手にして飛び立とうとしていた。
「ロード!!ロード!!絶対に助けに来て。私は何年、何十年かかってもいい。必ず助けに来て!!加護よ、最愛の人を最後まで守り抜け」私は手を前に押し出し、魔法陣を形成し、ロードのこれからの旅路に幸あらん事を願って発動した。
最後の力を振り絞り「メグ....絶対に助けてやるからな」と細々しい声で言った。
「お前を、ここで殺すのは無しだ。魔王城で待っておいてやる。お前が死ねばこの女は、俺のものだ」
「そん時は、私があんたを殺す!!」
そうして、魔王は浮かび、配信を止めて飛び立った。家の扉が開き、お爺ちゃんが超高級ポーション(金貨100枚)の代物を俺にぶちかけた。
俺は、なんとか生き延びた。そして村のみんなが扉を開けて駆け寄ってきた。
お爺ちゃんの話よると、俺が魔王に傷をつけた時「加速、スラッシュ」での攻撃だったこと。そして髪の色がまだらにし白髪部分が現れたこと、そして飛び立つ寸前に、村の家の守りを解いたことを教えてくれた。
お爺ちゃんがテレパシーで、(あれは、剣に獣の魂が宿ったものの一種。勇者のことだと言った)
俺は、理解も追いつかないまま、お爺ちゃんの家にひとまず行き服を着替え、剣をメンテすることになった。俺もメグもいつも剣のメンテは、お爺ちゃんだが完璧に叩き込まれてる。
そしてそれに使うものを10年分は、ストックをアイテムボックスにそれぞれしまっている。
剣をメンテして終わると、装備一式を渡された。
「軽い素材で作り、耐久性にも優れた装備だ。うちの弟子からの贈り物だ。存分に使え」
「ありがとう」
俺は、装備をして剣と超高級ポーションを3本渡された。
「お爺ちゃん、これは流石に受け取れないよ。こんな高級なの。普通のでいいよ」
「何言っておる。これは弟子たちが毎年のように何本も何本も送ってくるものじゃ。そしてお前は今から、魔王を討伐するために旅に出るのじゃぞ。ワシは、また何もできなかった。メグの両親、ロードの両親に助けられワシは、この村に住んである。そして亡くなった時も助けられなかった。そしてまた、メグもロードも痛い思いをしてるのを見てることしか出来なかった」
お爺ちゃんは、これまで沢山沢山助けてくれた。「お爺ちゃんと俺やメグの血が繋がってなくても俺たちは、家族だよ。だからそこまで背負わないで。辛くなったら帰ってくるよ。仲間連れてさ。その時は料理沢山食べさせてね、お爺ちゃん」
俺は、村の門までお爺ちゃんと歩きながら、いつもみたいに会話をして、みんなに見送られて村を後にした。
「みんな行ってきます」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
1話にて、主人公、ヒロインの容姿について書き足しました。
3話にて、冒険者カード書き忘れの為、追加しました。
読みにくくて本当申し訳ないです
まだ1章は続きます。
1章書き終えたら、簡単な設定まとめと短編出そうと思ってます。