メグの怒り①
楽しんでいってください
「離しなさいよ!!」
「ちょっと待って。行くなって!!」
こうなったのには原因がある。それは、ミヤがロード御一行が今現在ぶつかってるのである。
「これ以上離さないなら」
ものすごいプレッシャーを放っているが「ダメだ」
その瞬間だった。俺は思いっきりガシッと掴まれ投げ飛ばされたのである。
「鬱陶しいだよ。離せって言ってるわよね」
聖女の願いを発動させた。暑苦しい槍使いラングとの戦闘が始まったのだ。
私の防戦から始まった戦いだった。こいつの槍はとにかく正確な一撃を与えてくることだ。
それらを1個1個丁寧に弾いていく。そして攻撃。私のこいつとの戦い方だ。
剣にコツコツとダメージが溜まっていく。それらを吸収一点技。
「ソード・インパクト」
「竜巻突き」
渾身の一撃だった技を、難なく無に返してくる。こいつ普段暑苦しいくせに、こういった場面では本当に丁寧だ。
私は、一旦距離を取り神速で無理矢理突破しようとした直後だった。
双剣使いの幹部。そいつに阻まれたのだった。
マジか...1人でもきついのにまさかの2人目!あいつら何が何でも、私を魔王城から出さないつもりなのね。
私は魔力量を大幅に上げ、防御魔法を足元に作り始めた。何事も最初が肝心である。
そこの部分を踏めば即席の防御形成される。それを駆使しながら2人を捌いていく。そいつらが踏んでもいいようにトラップとして、一緒にハイ・ヒールエデンが発動するようになっている。
もちろん元々は私のために作っていて、認識阻害系等の魔法、ON・OFF機能もついている。
玉座の間では、この魔法を沢山設置している。貯金以外にもこうして戦うことになればずっと張り続けている。
双剣の使い手ハヤ。何より速さが厄介だ。神速(レベル80時点)ですら追いつかれるレベルだ。
その素早い攻撃に何度気絶させられたことか...
「蒼風剣技」
「刺突竜」で阻止。
「僕ばっか相手していてもいいの?」
その言葉で我に返った。私の懐に入られた。
「突き上げ」
私は大丈夫だねなんて思って見ていた。トラップの場所である。ラングは猛烈な痛みに襲われて、技を出せる場合ではなかった。
なんとも言えない声で叫んでいる。相当効いたのであろう。ラングは、その場で悶え苦しんでいた。
それに驚いていた魔王とハヤ。ハヤに対してソード・インパクトを発動した。
遅れて反応した為、少し吹っ飛んだ。その先はトラップだらけである。
ハヤは、体全身で当たった為に、ラングより酷い状態で苦しんでいた。
私はその隙に行こうとしたが、レンの槍が自動的に私を抑え込みにきた。
ラングの槍は、持ち主が倒れていても魔力量が尽きるまで、自動戦闘が可能だ。
その影響もありそいつに抑え込まれていた。
その瞬間後ろから腕を引っ張られ、そのまま投げ飛ばされた。
防御魔法は常時発動しているので、そこまでの痛みにはならなかったが、すぐさまラングの猛攻撃が始まったのだった。
今までと違う部分がある。それは槍の精度がより上がり、この攻撃一つ一つが本気であった。
私は、流石にやばいと思い、完全に防御態勢に切り替えた。しかもこいつ回復魔法の影響も有り、我忘れてやがる。
凄まじい攻撃が休む暇なく続いている。
「ライトニング」
なんとか出したライトニングでラングを少し遠ざける。だがラングの猛攻は止まる気配なんて全くしない。
流石に限界を感じてしまうこの場面。どう切り抜けたらいいか全く思いつかない。
その時だった。地獄が追加されたのだった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ミヤ登場の辺りでの出来事です。
もう1話続きます。
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