第28話 カレンvs名称無し
楽しんでいってください
反応があったのは王都を少し出た先にある森の中。ここの魔物ならリンなら普通に倒せるはずだが?ここにはC級魔物も多く存在しているし、B級魔物も倒せる範囲内のやつは多い。
だが、気がかりなこともある。最近A級魔物が王都周辺に現れ出しているということである。それならリンは戦わずに転移で逃げればいいだけの話だ。
それすら出来ない速さで攻撃されたとか?そんなことが頭の中でぐるぐると回っている。考えている間に反応があった地点の近くに到着し、低空飛行でゆっくりと下に降りていき着地した。
気配を消し気配感知で辺りを探る。その周辺には、大きな気配を感じ取ることが出来た。そのすぐそばでとても小さくなっている気配を感じ取った。
私は聖女の願いを発動し、加速で詰めていく。そして大きな気配にミヤにやったと同じように正拳を発動した。
そいつは吹っ飛ぶことはなかった。なぜなら魔術障壁で物理技を完璧に押さえ込まれたのであった。
「マジか...」
微かな声で聞こえる。「はなれて」
私は次の瞬間鼻の真横に生えってあった角で刺されたのであった。そして私は揺さぶれ、投げ飛ばされた。
なんとか回復で出血と痛みを抑えたもののさきほどの攻撃で、心がポッキリと逝きかけた。
とりあえず最優先事項は、リンをこの場から少しでも遠くに離したい。そこで回復を済ませてあげたい。
でも下手に動かして、亡くなる危険性もある。私は直感で、リンの元に行きハイ・ヒールを発動そしてバリアを張った。
そしてこいつなんの魔物かもわからない。
あいつから、目を一切離さず私は攻撃のチャンスを窺っていた。図鑑でも見たことがない。
S級魔物も図鑑で載っているぐらいなのに、それにも載ってない魔物なんてなんでこんなところに...
「ライトニング」
放つものの、それをまで魔術障壁で押さえ込んでいた。嘘...まさかの両方を持ち。
攻撃力上昇からのハリケーンを直撃させた。
相変わらずやつは、耐えている。なんなら少しずつだがこちらに歩いて来ている。そしてついには打ち破ったのだ。
私自身の分身を作る。ライトニング部隊と正拳部隊に分かれる。全員が素早く自動的に動いていく。
私は、太い通常より太い糸を生成し、4足歩行の名称無しに巻きつける。簡単に破壊出来ないように、何回も巻こうと準備していたら、その意見に乗ったのか、分身13体が太いロープや糸を発射させた。
その場に動けなくなった名称無しに対して、私ら全員攻撃力上昇からの同じ場所に対して攻撃を放った。
私自身少し遅れて正拳発動。
すぐさま次の一手を放とうと加速で離脱。その瞬間であった。そいつの鳴き声によって私の分身は消滅した。
凄まじい速さで私を追って来て、衝突しようとしてくるのを、それを全身全霊をかけて止めに入る。
あ、思いついた。
「いでよ。魔神イフリート」
その中にイフリートも入れた状態で、バリアを名称無しの周りに球体として発生させる。
「イフリート!!インフェルノ」
中では名称無しがもがいていた。そりゃそうだ。あの至近距離でインフェルノ。魔獣障壁が割れないわけがない。
私は、バリアを解除しその瞬間殴り飛ばした。
流石の耐久性をお持ちのようだ。さっきまでインフェルノの状況でもがいていたとは、思えないスピードでの回復。そして殴り飛ばしてもすぐに受け身体勢を取れる柔軟性。
今まで戦った中で2番目に強いやつだ。
警戒してか先程見たく突っ込んでこなくなった。こいつの攻撃でやばかったのがあの角だ。
そしてまだ2回しか攻撃をしてこない。その理由はなぜだ?もう攻撃手段がないのか?
それともこいつは耐久タイプの魔物なのか?
理由はどうであれ、ここで倒し切らないと王都に悪影響を及ぼすのは目に見えている。
考え過ぎて反応が一瞬逸らしてしまった瞬間だった、私の懐に入り込み、目に見えるほどの体内の魔力量が上がっている。
そいつは爆発したのだ。
ドカーンと大きな爆発音が夜中の王都を目を覚まさせる。
私は、間一髪大事には至らなかったが、だが血だらけだ。もうそれからはそのことしか、考えていなかった。
何があっても潰す。
私は、完全のファイターとなったのであった。そこで記憶が途切れた。
気がついたら、ホテルのベッドで寝ていた。体の傷は治ってはいたが、多分相当暴れたのだろう。拳には血の匂いが漂っていた。
部屋が開きロード達が入って来た。「目覚したのか!!大丈夫か?」
「ええ、それより聞きたいことがあるだけど?」
「だろうな。あの後大変だったぞ。俺たちが見つけた時にはもう魔物をタコ殴りにしてた」
「俺たちは必死に止めに入った。もう死んでるのにずっと思いっきり殴ってたからな」
「結局あの魔物なんだったの?」
「あの魔物正体は、B級魔物キメラの特殊化個体だ。今それを何級にするか揉めてたよ。今はとりあえず休め。リーダー命令だ」
そうしてロード達は、部屋を後にして私はまた眠りについたのであった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
少しセリフ箇所変えました
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!




