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第299話 レンvsラング


 楽しんでいってください。


「インフェルノ!」


「効かねぇよ!」


 槍を突き出してくるのを瞬時に払い、手でインフェルノを放つ。

 爆風に紛れ、神速で一気に後ろ下がった。


「目眩しとして使って後ろに下がったか」


「やっぱ強いな。俺だって強くなってるはずなんだけどな」


「共闘した時よりはるかに強くなってる。侮れない強さだ」


 アイツが警戒しているのがわかる。その理由は俺の槍だろう。いつどんな技が来ていいように、対策していたのがわかるほどだ。

 インフェルノをより耐えられるように、特訓にでも励んでいたのがモロバレだ。

 そして格段に筋肉質になっている。そのせいかより暑苦しくなった気がするほどだ。


「どうした来ないのか。神突き」


 何が起こったのか正直言ってわからなかった。ただ、最初に確認できたのは痛みだ。腹部に槍が突き刺さっている。

 痛みで悶絶しそうな勢いだ。槍を抜かれると同時に声を漏らしそうになった。


「マジかよ。レン、声すら出してくれねぇとはがっかりするじゃねかよ」


 奴は所詮魔物だ。痛みで苦しんでいるところを見て快感の海に飛び込んでしまいたのだろうと思ってしまうほどだ。


「こんなのでいちいち声出して暇なんてないんだよ」


 不用意に近づいて離れなかったのが、運が尽きた証拠である。そして話出すなんてもっての他である。


「神速式・下剋上(ジャイアントキリング)


「ーがあぁっ! マジかよ!?」


 一瞬のことである。ラングも同様何が起こったのかわかない表情をしていた。

 その後、痛みを耐えきれず声を出した。絞りカスみたいな声である。

 すぐに槍を引き抜く。そして後ろに下がった。


火の光線(ファイアーレーザー)


 傷元に向けて発射する。

 鈍った動きをしたラングでは、避けるのは簡単ではない。結果としては、傷から少しズレた位置に攻撃は命中。

 ラングは、血を大量に吐いた。


「楽しいなレン。お前は俺の想像をいつも超えてくれる。魔王様に傷を付けた時も興奮したなぁ」


「なんだ走馬灯でも見てるのか。まず魔物も見るんだな」


「ただの思い出話だボケっ」

 

 ラングの目が本気でこっちを睨みつけている。相当怪我しているはずなのに、俺自身震えていた。

 怖さが、俺を包み込んで暗闇で放置しそうな勢いだ。深呼吸を深くしてじっと相手を見つめる。

 次は見逃さない。次は絶対先に攻撃するんだという気持ちで体を奮い立たせる。

 

「神速式・一頭突き」


「神突き」


 発動速度も攻撃速度も変わらなかった。槍同士がぶつかり合って方向が変わる。 

 もしもの時のための保険を使う時が来た。

 

「高火力・インフェルノ」


 通常のインフェルノではあり得ない爆発音と共に轟音を上げた。その影響か、天井から粉がパラパラと落ちてくる。


「レン、そっちの魔力は魔王様用ってか。俺を舐め腐ってのはいいが後悔するぞ!」


 怒号が飛んでくる。


「そうかよ。冷静にならねぇととんでもないミス犯すぞ」


 対して、言葉通り冷静で返す。

 左手に溜め込んでおいた魔力、あれは正解だったな。

 通常のインフェルノが効かないとなると、こっちの方が安定してダメージを叩き出せる。

 ただそれももう効かないと悟る。


「神走槍」


 何とか寸止めするのがやっとである。一瞬の油断がこういう展開を招くからだ。

 

「でもよ、それは悪手だぜ。俺は今でもラングを格上だと思っているからよ」


「まさか!? 神走突き」


 焦って強引にくるとは思っていたけど、案の定である。俺は、余裕を保ちつつ避けた。


「これで終わりだ、楽しかったぜラング。投擲(グングニル)下剋上(ジャイアントキリング)


 放たれた一撃は、ラングの心臓を貫くには十分だった。


「マオウサマ。レン、チュウコクのトオリに…ナッタな。魔王様にはカテナイケドナ」


 そう言ってラングは、塵となって消えた。


「忠告どうも。でも俺には仲間がいる」


 そう言ってポーション各種を飲みつつ、部屋を後にするのであった。

 そうしてたどり着いた魔王のいる部屋。それと同時に出てくるみんなとみた光景に、俺は思わず槍を落とすのであった。



 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

 神突き、速突きの速い攻撃。慣れるまでに死んでるケースがほとんどの技。

 神走槍、これも一緒である。

 神走突き、2つを混ぜ合わせたバージョン。モーションもほとんど変わらず一撃必殺的な要所がある。

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