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第298話 マークvsキン


 楽しんでいってください。


「神速式・一刀両断!!」


「ワシとおまえさんの仲じゃろ、もう少しゆっくりやろうぜ」


 キンは、完璧なタイミングで攻撃を止める。一切ダメージが入らないようにそのまま技を流す。

 

「カウンターぐらいわかってんだよ!」


「そう簡単には無理か」


 お互いに一度大きく後ろに下がる。お互いがどんな技でくるかわかっているからの行動であろう。

 だからこそ、最初の一撃である程度与えたかったが失敗に終わった。

 今のキンは、まだまだ余裕の表情をしている。どんな状態でも、惑わされることなく行動しなくてはならない。

 

「活気盛んなのはいいことじゃが相手を間違えるなよ」


 来る!


 次の瞬間、互いの大剣が火花を散らす。互いに弾かれ、体1つ分後ろに下がる。


「一撃大抜刀!」


「一撃の太刀」

 

 両者引かず、技の掛け合いが始まる。それは何度も何度も続きようやく互いに大きく離れた。


「魔王城で戦えるのは何百年ぶりじゃ。マークに感化されたのかいつもより調子がいい」 


 キンの言っていることに間違いはない。以前戦った時や共闘した時なんかよりはるかに強い。

 キンだけが昂っているわけではない。


「こんな所で負けてるわけにはいかねぇんだよ」


 俺は、剣を構えた。

 それを見てから、キンは笑った。そうしてキンの上半身の服が破ける。

 あの時、ドワーフ族の里で戦った以上の筋肉の圧が凄まじい。


「ソード・インパクト」


「一撃インパクト」


 両者の大剣がぶつかると同時に大きく吹き飛ばされたのは、キンの方であった。

 理由は単純明快である。ソード・インパクトの方が威力が大きかったからだ。

 たったそれだけの理由である。

 

「ーぐはぁっ! まさか力で粉砕されるとはな。この筋肉も形無しじゃ」


「そうでもないぜ。はぁはぁ、そこかしこからこっちだって血が噴き出てる」


 無理矢理止血していた。

 この戦いにも終わりが近いことを両者直感していた。自分たちがあとどれぐらい戦えるか。

 壁にもたれこむように倒れていたキンに対して、一気に近づく。キンは、先ほどの反動で全く立てる素振りを見せなかった。


「神速式・一撃大抜刀!」

 

 凄まじい痛みを腹の奥から、声を出して叫ぶ。

 それは、ここに来る前ロードたちが戦ったドラゴン以上の声量だ。


「ーうぅ」


 その声で。一瞬動作が鈍くなる。


「一撃の太刀・極」


 思いっきり斬られた。そう思っていた。ただそれは、俺の思い違いに終わったのだ。

 

「結界!?」 


 それは俺の剣に携わっている力である。 


「またか! 一撃の太刀・極」

 

 また放つが効果はない。キンは、冷静を欠いている。今が最高の勝機であることは間違いない。


「神速式・一撃大抜刀(ごく)

 

 キンは、崩れ落ちる。そのまま倒れ込んだ。


「キン、お前の負けた理由は冷静を欠いたからだ」


「まだまだよわいのう。あれ、だけやっても、なもしっぱいするとはばかな男だ」


「俺もあの力がなければ、どうなっていたかわからん。またどこかで会えたらやろうぜ」


「今度は負けん! アァマオウサマ、アァマオオオサマ。サキニシツレイシマス」


 そうして、その場に残ったのは大剣のみである。そうして俺も座り込んでしまった。

 ポーションを飲みつつ、体力を回復させる。

 息を整わせ、大剣に付いた血を拭き取った。


「あの扉だな。魔王、俺の刃を見せてやるよ」


 そうして扉の先の細い道を通っていく。

 そうして扉を開けると、その光景に目を疑ったのであった。




 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

 一撃大抜刀極は、極めた者のみが発動できる大技。大剣の中で、最も威力が大きいとされる技である。

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