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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
3章 新たなる出会いと王都と魔法学園
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第27話 喧嘩とおまじない

楽しんでいってください


 今日久しぶりにカイトと会った。カイトに説教されちゃうなんてまだまだだな私なんて思いながら仕事していた。

 数ヶ月間離れていた仕事がもう少しで、区切りがつきそうだった。レンからは、先に帰るぞとテレパシーでメッセージがあった。

 なかなかやりがいのある仕事だったが、今私にとって1番大切なのは魔王討伐だ。それだけは、間違いてはいけなかった。

 だが、それを間違えてしまった。ここ数日、仕事続きでロードとはまともに会話していなかった。

 この3日間私は、仕事が手一杯だった。私たちはパーティーだ。些細なことから亀裂が入り解散や死別してしまうことだってあるのだ。

 そんなことを思いつつ私は理事長室を後にした。


「久しぶりだね!」と声をかけられた。

「あなたはリンではありませんか」


 話しかけて来たのはリン。今正直に言うと会いたくない。久しぶりにロードとちゃんと話したかったからだ。

 リンとはこの学園で知り合った同級生。私と同じく、全ての属性を使え防御も回復も出来る人。ただ私より弱いのが欠点である。


「リンは今何してるのですか?校門で待ち伏せとはお暇なのですか?」

「何言ってるのよ!あなたが帰って来たって聞いたから会いに来たよ。そして私もあなたと同じく冒険者よ。ただあなたと違って王都周辺関連限定だけどね」

「そうですか。仲間とかも居るの?」

「え、居ないわよ。私はソロの方が性に合ってたの。じゃ話せて楽しかったわ。私今からクエストだから。じゃあね」

 

 少し驚きはしたが、王都周辺関連の冒険者は数が少ない。その為夜も駆り出されることもあることは知っていた。


 彼女は正門に向けて歩き出しているのを止め「言い忘れてたことあった。ロードっていう冒険者がクエスト受けていくたび大量に、素材買い取りに出してるって報告あったよ。少し量抑えって言っといてくれる?」

「わかったわ。私からおまじないでもかけといてあげるわ。彼女を守りたまえ(加護発動)


 そう言って彼女とはそこで別れたのだった。帰ったのが22時を過ぎたあたりだ。

 そこからロードの部屋を訪ねるとレンとロードが睨み合っていたのだった。

 その理由を聞いて驚いた。たまたま居合わせた銭湯の壁越しで聞いた内容を、酒の勢いもあってか言ってしまったらしいのだ。

 お互いに譲らず今に至るそうだ。

 ロードの言い分は、これからの旅より指導者の方が向いてるからそっちに専念したらいいと酒の勢いで言ってしまった。

 レンの言い分は、元々好きで仲間になったこと、指導者も好きだが元々戦う方が好きで、それをとやかく言われたくない。とのことだった。


「ロードあなたの言葉で始まった喧嘩でしょ。レンも言われたくないのは、わかるけど2人ともお互いに謝りなさい。私たちは仲間なのよ。少し落ち着いたら謝りなさい。仮にも私たちは魔王幹部、魔王との戦いで一緒に戦った仲じゃない?」

 

 そういってロードは出て行った。レンも自室に戻ったのであった。

 やっぱり話さないとダメねなんて思い、買って来たご飯を食べながら2人を待った。

 ロードが帰って来たのは23時半を過ぎた頃だった。それからロードが帰って来たのを気づいたのか、レンがコンコンと扉を叩く音が聞こえ招き入れた。

 なかなか言い出せずにいたが先に謝ったのがロードである。その後レンも誤ってこの話は終了となった。そうしてようやく3人で4日振りの何気ない話が始まったのだ。

 そこから2時間この4日間あったことを私たちは語り合ったのだ。そうしてお開きにしようとした瞬間であった。


(あ、これ無理だわ)と脳内に飛び込んできたのだった。

 その瞬間窓を開け「2人とも寝てていいから!出かけてくる」

 2人の驚き顔を横目に私は、「空中加速(アクセラレーション)」と唱え宿を後にした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

空中加速と書いてアクセラレーション。基本魔法のレア魔法の一つ。

通常版加速の空中版です。もちろん神速版の空中版もあります。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

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