第288話 拳の攻撃ってストレス解消にいいよね
楽しんでいってください。
目の前に現れたのは、先ほどまでとは比べ物にならないほどの魔物だ。
「あれって、なんか違うよね?」
ライカが、不安そうな声を上げる。それは仕方ないと思ってしまう俺自身が情けないと思ってしまう。
「みんな! ナバラたちが返り討ちに遭ったのは間違いなくアイツだ。心してかかれ!」
みんなに指示を出しつつ、一度冷静になりつつ相手をよく見る。その頃には、カレンの魔法がその魔物に対して叩き込まれた直後であった。
「効いてない」
魔力耐性を持っているのか、防御したのか今はわからないが油断が一切できない魔物であるのは間違いなかった。
「レン、マーク一撃大きなやつ頼む!」
「投擲」
「一撃大抜刀!」
球体の守りで、2つの攻撃を全て守ったのが見えた。
「ソード・インパクト!」
「二刀一閃・双剣雷閃」
傷1つつかない球体防御。それは、俺たちとって苛立ち、焦りを起こすのに容易であった。
続けて攻撃を起こすが、ほぼ無意味に近いと感じさせてしまうほど、強大に見えるのだ。
冷静さが大事なこの状況で、冷静を欠くのがほんと嫌になる程で剣を持つ手にも力が入る。
「はああああっ!」
「イチゲキ」
「―ッ!!」
剣ごと体が吹き飛ばされたのだ。
地面にうまく着地が出来ず、叩きつけられる。
「ロード大丈夫か?」
「アイツ! 一発決めてやる」
「ちょっと、待ってよロード!」
仲間たちを振り切り、無理矢理攻撃を入れ込むが防御が強すぎて上手く決まらない。
もう一撃と入れ込むが、一切効いてる様子がなかった。
「ちょっと落ち着け! アイツの防御もすごいがアイツの矛捌き尋常じゃない!」
「そんなのわかってるが、攻撃するしか方法ないだろ!」
この状況を変えたのは、カレンだった。
カレンの魔法がヤツに攻撃を与えたのだ。
「「え!?」」
「アイツは私に任せなさい。高密度の魔法ぶつけたらあとはこっちなもんだよミヤ」
矛で守る以前の問題である。その前に、高威力の拳がヤツに炸裂する。
俺たちには、何が起こっているかわからなかったがただカレンの戦いを見守ることしか出来なかった。
「魔拳!」
これでも割れるんだって感心してるように見える。
「神速式・インファイト!」
誰が見てもわかるレベルの、リンチな攻撃がヤツを襲っていた。矛は、完全に地面に落ち受けるしかなかった。
「これで終わり!」
そう言った直後、ヤツは消滅した。
「残念だったなミヤ! あんなの私に通じるわけないでしょうが」
そう言って吠えてるカレンは、清々しいほどのやりきった顔になっていた。
「お、お疲れ。手は大丈夫か?」
「あ、ロード。まぁ、魔力で完璧に保護してたしね」
そう言ってカレンは、拳を大きな音を立てつつぶつけ合っていた。そうして、俺たちは野営地に戻るのであった。
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