第285話 前線と魔王軍の反応
楽しんでいってください。
お店に戻りお金を払って外に出た。
まだ出来事から数分も立っていなが、辺り一面冒険者だらけだ。
ものの数分で、噂が広まったみたいだ。
「随分と人が集まったわね」
ウィンデが、少しびっくりしたのか驚いている。
「そりゃ当たり前だろ。知名度考えたらこうなることぐらいわかってただろ」
「ロード一派の皆さん、少しでいいので前線に来てはいただけませんか」
慌てた様子で、重装備な男が人をかき分けて飛び込んできた。
「わかった。案内してくれ」
俺は、二つ返事で済ませ彼が案内する方に走っていく。
門を出て、数キロほど走った頃だろうか。野外テントが多く設置されているのだ。
見た感じ、負傷者が寝ていたりしているのだ。
「ここが前線の最南端です。ですが、一部最前線が敗れてしまいもうすぐ魔物が侵入しそうなんです」
「任せておけ! みんな聞いた通りだ、軽く蹴散らすぞ!」
そう言って、彼を2人に任せて俺たちは現場に向かったのだ。
結界が弱くなっており、すぐにでも壊れそうである。
「カレン、っておい、その長い杖で戦うのか?」
カレンは、普段から手か小さい杖で戦う魔法使いだ。長い杖を使うことはあまりないのだが、なぜか今回それを持っているのだ。
「あ、これね。そろそろこれにも慣れないとって思ってね」
カレンは、前方に多重魔弾を放ち魔物を蹴散らしている。
魔王やミヤと戦うために、調整に入ったのだと直感する。
「最前線が何処かはしらねぇが、行くぞ!!」
「「おおおおおおっ!!」」
食後の運動をするかのような、軽さ加減で魔物を軽く蹴散らしていく。
それは、周りにいた冒険者たちがそれに続いて行けるような攻撃でもあった。
「たったこんなもんかよ! がっかりさせんじゃねぇよ」
魔物は、押し込んでいたはずが、いつの間にか簡単に押し返されているのだ。
それの対処に回ってくる魔物の影響か、最前線組が一気に前線を押し上げるのに成功した。
そんなこととはつゆ知らず、ただひたすら魔物を刈りまくっていた。
そんなことをしているだけで、辺りはすっかりと夕方になっているのである。
その頃には、最前線はより押し上げることに成功して今までで1番な結果になったと喜びを分かち合っていたのだ。
「あんたたちやっぱ凄いわね」
テントの近くに戻ってきた時、エリナはそんなことを言ったのだ。
「そりゃどうも。結構暴れたし、魔王にも来たこと伝わってると思うわ」
………
それは、もちろん魔王の耳にもすぐに届いていたのだ。
「前線が上げられたって聞いた時は何かと思ったが、ロードが来てるなら当然だな」
随分と高揚とした声で言うのだ。
それは、メグにとって面白い出来事だったのである。
「そんなにロードが来て、テンション上がるんだ。おもしろ〜」
「こらメグ、魔王様の前でそんなのダメです」
ミヤは、メグに怒るが全く聞く耳を持っていないのが丸わかりである。
「何言ってんの、あなたたちも高揚してるくせに。人のこと言えないと思うよ」
図星だったため、誰1人言い返せなかったのだ。
そのため、メグにその後もいじられ続けて解散になったのである。
メグは、1人牢屋に戻っていく最中、周りを確認してから、大きくガッツポーズを取るのだった。
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