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第282話 影響と反省


 楽しんでいってください。



「これが今朝あった出来事だ」


 俺は、起きてきたみんなにウィンデとの会話を教えたのだ。

 魔王の魔法、それはカレンでも聞いたことがなかったのか、どこか険しそうな顔をしている。


「魔王強すぎだろ」


「だが俺たちには力がある。とりあえず、小国を目指そう」


 そうして俺たちは、2日ぶりに動き出す。

 魔物たちも、晴れたためか活発的に襲いかかってくる。


「蹴散らして先に進むぞ!」


 力強く鼓舞するが、足取りは重そうだ。

 そうして、予定していた半分にも満たない所で夕方になったのである。

 

「今日は、魔物いっぱいいたね」


「そうだよね。ほんと疲れた」


 カレンとライカが、座り込んで話していた。

 カレンは、考え事のせいでだいぶそっちに気が取られていた。

 ライカも、足取りが重そうに見えた。


「とりあえずみんなお疲れ! 今日はしっかり休むようにな」


「「了解〜」」


 その日は、みんな早めにテントに入っていた。

 俺は、1人結界の外に出たのである。

 自分がもっとしっかりしなければならないと思ったのだ。

 今から、魔物討伐をしたからといって何かが変わることはない。

 ただレベル上げの糧になるだけだ。

 それでも、とにかくなんでもいいから体を動かしたかったのだ。


 カレンは、ふと夜中に目が覚めた。普段なら起きることがない時間だ。

 いつもより早く寝たのが原因か、完全に目が冴えているのである。

 仕方ないので、テントから出る。

 違和感が、脳裏に浮かんだのだ。


「あれ、ロードが居ない?」


 いつもならテントで寝ているはずのロード。それがテントの中には反応がないのだ。

 

「反応的には、結界外から少し離れた位置に反応がある」


 戦っているような反応だっためか、体が考える前に走り出すのだ。

 ロードのことだからやられることはないと思っている。

 ただ、なぜだか走って確かめなきゃ行けないと瞬時にそう体が判断したような走りだ。


「ロード!!」


 戦っている彼を見て思わず叫んでしまう。

 至るところ怪我をしている彼を見てしまったからだ。


「ーあ、起こしちゃった?」


 夜中というのもあって、顔ははっきりとは見えないが、背筋がひんやりとした感覚に陥ってしまうほどの嫌な感じがした。

 

「お、起こしちゃたじゃないわよ。ロード、まさか寝ずに特訓していたの?」


「そうだよ。ちょっと体を動かしたくなっちゃってね」


 私が寝て、かれこれ5時間あまり。その間ずっと戦っていたとすると、正直いって何がやりたいのか見えてこない。

 レベル上げは、普段の冒険でこと足りるレベルである。


「そんなに怪我しちゃって。戻るわよ」


 だがロードは、動こうとはしない。

 まだ戦い足りないと訴えてきそな顔でこちらを見てくるのだ。


「ロードいい加減にしなさい。今のあなたはいつ倒れてもおかしくないわよ」


「わかったよ、すまない」


 ロードが折れなければ、本気で戦闘に移行しかけていた。

 正直ホッとする。

 そうして、世間話を交えながら夜道を歩いていく。


「レベルなんぼになったの?」


「94。みんなをもっと引っ張られるには、強くなるしかないと思ったんだ」


「昨日のことね。あれは私も悪かったわ」


 私も、ずっと考え事をしていて昨日は褒められる戦い方が出来てはいなかった。

 それを見て、ロードにこんなことをさせてしまったことを心から後悔した。


「今日は、いつも以上に頑張るから今日は任せておいて」


「それは頼もしいなっておいあれ見てみろよ」


 ロードは、結界の方に指を指した。

 そこには、夜中にもかかわらずみんな起きているのだ。

 心配した様子だったが、私たちの顔を見てか安心した表情になっている。


「昨日はすまなかった」


 代表してレンが謝っていた。

 ロードは、気にすんなと笑って許していた。

 その日、私たちは昨日の遅れを取り戻すかのように、動いたのであった。





 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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