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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第26章 空回りの傭兵団 〜魔王軍幹部部下を添えて〜
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第270話 魔物の正体


 楽しんでいってください。


 竜兵団の3人は、どうやらまだ探したい様子であったが少し気がかりなこともある。


「ライデン、1回拠点帰るぞ。もしかしたらそっちに出るかも知れねぇ」

 

 ライデンは2つ返事で了承した。焦った様子はないが、走って拠点に戻っていく。

 道中、魔物の徘徊を蹴散らしつつ進んでいく。


「そんなに強い奴なのか?」


「そうだ。10名死亡、5名重症の怪我をした」


 つい数日前まで170人で行動していたが、150名になったと言ってたのは、このことが原因だったのか。

 もう少し早く来ていればと思ったが、仕方ないことだ。そう頭では割り切っているが、感情はそう上手くはいかないのだ。


「ロード!しっかりしなさい」


 カレンが察するかのように、声をかけて来た。それは、ありがたいことだと心から思うのだ。

 そうして走っているうちに、拠点に着いたのだ。

 慌てて帰って来たかと思って、何かあったのではと駆け寄ってくる。


「2匹討伐した。ただ、アイツが居なかった」


 その言葉で歓喜していた声が、静まり返る。


「早く副団長の無念晴らしたいっす」


 団長を取り囲んでいた1人がそんなことをいう。だから、ライデンたちはあんなにも焦っていたのかと、理解したのだ。

 

「どんな魔物だったんだ?教えてくれ」


「あぁ、そういえばまだだったね。あれはサキュバス大戦が起きる前の話だ」


 ライデンの口は重く、それから中々話そうとはしなかった。酒瓶を一気に飲み出し、ようやく口が開いたのだ。

 

「俺たちは、依頼を受けてここに来ていた。そして襲われたんだ、あの3匹に…」


 副団長は、そのリーダー格に一撃で敗れたということらしい。それは、残虐かつ非道なやり方だったらしい。

 副団長や仲間たちの死体を回収出来ないまま、数日経って現場に戻ると、何も残って居なかった。

 初めてあった時、どこか楽しそうにして居たのは、やけ酒の影響であろう。

 そうして俺たちと出会ったというわけか。


「話は分かった。同じキメラ種で人間体を一撃で突き破れるやつ」


 十中八九ソイツの大将は、ミヤであろう。カレンを模倣して作ったで間違いないであろう。

 それだけ強いのだ。おそらく、一筋縄では行かないことが明白だ。


「それ龍兵隊で無理だ。俺たちに任せてほしい」


 厳しいことを突きつけるが、それが団長たちにとって最善だろう。


「待ってくれ。俺も行かせてくれ!バーンさんの無念を晴らさせてくれよ」


 イクンは、涙を溢しながら懇願してくる。


「無理だ。実力が足りない」


「それだったら、俺だけ連れていってほしい。足手纏いにはならない」


「分かった。ただし無茶だけはするな」


 今日は、もう遅いため明日以降となった。

 その日晩、ここからそう遠くない村が壊滅したと報告が入るのであった。






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