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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第25章 サキュバス軍vsロード一行
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第266話 サキュバスとの一戦 その後


 楽しんでいってください。

 25章最終回です。


 サキュバスとの戦いが終わった。体はポーションで痛みも傷跡も残っていない。

 ただ魔王との打ち合い。そのせいか体は妙な高揚感に包まれていた。 

 

「あれが魔王か。あやつの強さ、ワシは今後近くで見ることはできないな」


 ラット爺は、独り言のように呟く。だがその言葉は、ロード自身からしてみると、自分も戦いたかったと心から思っているかのようにも聞こえたのだ。

 姫様を抱き抱えつつ、俺たちはゆっくりと門まで戻る。道端に倒れこむ闇ギルドの連中、破壊された家々、静まり返った小国を背に向け正門を開けるのであった。

 

「「ロード!!」」


 そこには、見知った顔が出迎えてくれる。そしてその背後には、この国の王らしき人物が立っていた。


「ファイは無事なのか」


「この子はお強いですね。今は気を失っているだけです」


 王らしき人物は、王であった。彼は、心から感謝の意を唱え深々と頭を下げたのだ。


「我が名は、ダイバリン11世である。この度は、娘及び国を救っていただき、感謝申し上げます」


「頭を上げてください王様。俺たち冒険者は、仕事をしたまでですから」


 王様は、何も言わずにもう一度頭を下げ娘を抱き抱え、奥に戻ったのである。

 その時である。カレンからの視線をより感じるのだ。この視線は、何かやらかした時に来るような視線だ。

 嫌な予感をさせつつ、俺は声を掛けた。


「カレンどうしたんだ?そんな見つめて来て」


「ロード、相当怪我したでしょ!」


「あ、ちょっと数箇所槍で貫かれて…アハハ」


 ドン引きされつつも、軽く受け流され本題はどうやら別のようだ。


「魔王来たんでしょ。どうだった?」


「正直言って聖女の願いを使ってたら全部の心臓仕留めてた」


 そこにいた誰もが声を出すことができなかった。それを淡々と言ったのだ。

 そう思ってしまうのも必然なのだと思うのである。


「剣の力なんだったの?」


「確証はねぇが魔王戦において、より一心一体で戦えるような気がする」


 それはおそらく、ソードストーンとの共鳴を引き起こさせるような細工があったのではないだろうか?そう思うカレンなのである。

 そうしてすぐ一呼吸置いた瞬間、ロードからの爆弾発言が投下されたのであった。


「―魔王も心臓の件気がついてる。焦った様子はなかったし楽しんでいたな」


 そうしてサキュバスとの大希望な戦闘は幕を閉めたである。それからは、ロードに惚れ込んだ姫が求婚を求めて来たり、攻撃を受けた小国の修復作業をしていったりと様々な出来事があった。

 そしてロード一行は、姫から逃げるように北門攻略に戻るのであった。


 その頃一方魔王城では、魔王の間にて全員が集まっていた。


「魔王様、先程のお話本当でしょうか?」


「ミク何度も言わせるな。本当だ!」


 魔王は、ロードとの一戦での出来事を話したのだ。もちろんその中には、心臓の件も含まれている。

 ミヤ以外は、驚きを隠せず黙っている。


「場数を踏みまくってるからだろうね。それにしても魔王、楽しそうに話すね」


 メグは、いつも通りのように混じっている。


「楽しかったからな。または戦いたいものだ」


 そうして魔王の高らかな笑いとともに、魔王城にも夜が来るのであった。



 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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