第265話 サキュバス戦完
楽しんでいってください。
「ふぅー完了!」
「流石の強さじゃのう」
そういうラット爺は、S級魔物の束を余裕な顔で仕留めている。
相手のサキュバスたちも、近寄ってこない。
「そろそろ道が開けてくるのう」
確かに魔物の流れが変わっている上に、完全にあちらも誘っている。
早く来い言わんばかりである。
その頃、サキュバスの方ではリーダーであるサキュバスクイーンが興奮していたのである。
「もうそこまで来ておる。早く早くアヤツの首を我が物に」
「興奮しないでくださいよ。ですよねお姉様」
「別に良い。そんなことより、この娘どうなさるおつもりですか?」
檻に入れられ、ただ死ぬ時か助けられることを待つしかできないこの娘。
小国の王様の一人娘である。
「我の力が効かないし相当の守りだ。それが答えよ」
答えになっていない答えが返ってくる。そんなうちにあの方がやってきたのだ。
ものすごいプレッシャーを放ち、ただ言葉をかけにきたとは思えなかった。
「魔王様、どう言ったご用件でしょうか?」
「ちょっくら、うちのロードを見に来ただけだ」
言葉を発するだけで、今すぐにでもすぐにでも逃げ出したいほどだ。
「何うちの言ってんだ。いつお前のものになった?」
「ほぅ相当な目つきになったもんだ」
次の瞬間、剣と大剣が大きくぶつかる。それは、小国の家々が破壊するほどのものである。
それが何度も何度もぶつかるのだ。
「ロード、お前の力は分かった。聖女の願いなしでもはやここまでとはな」
「嘘つけ。全然本気じゃなかったくせに」
2人は高らかに笑う。それは他者からしてみれば、地獄そのものである。
それだけの出来事である。
その後何事もなかったかのように、サキュバスクイーンの前立ったのである。
「さぁやろうぜ。もう魔王もいねぇんだからよ」
「良いぞ良いぞ。ロード、お前を殺したい」
こっちが本性か。
「ラット爺、そこの姉妹頼むぞ」
「任せておけ」
そこからは、激しい戦闘が始まったのである。それは魔王との競り合いにも負けないほどである。
「ソード・インパクト!」
「やはり強い」
興奮してなのか、槍の精度が異常にキレがある。レンがノリに乗った時の強さ異常だ。
「精神攻撃が通じない相手に、武力で潰すのことだ」
「でもなぁ、お前じゃ勝てねぇよ」
先ほどの魔王比べれば、全然怖くねぇ。
「だってよこれで鎮められる。神速式・迅雷!」
その速さについてこれなかったサキュバスは、なすすべなく消滅したのであった。
あっけない終わりであったといえばそうである。
その原因は、自分自身と魔王であることも分かっているのである。
「よく頑張ったな」
檻を斬り、助け出すとともに彼女は倒れたのであった。
「じゃ帰るか」
そうしてサキュバスとの一戦は終わったのであった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!




