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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第25章 サキュバス軍vsロード一行
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第264話 ラット爺参戦


 楽しんでいってください。


「疾風、風刃」


 風を吹かせと思えば、舞い上がったお札を全て切り刻んだのだ。


「ラット爺って体が軽くなった」


 お札を斬った影響だろう。体の方は、軽さを取り戻しすぐに動けるようになったのだ。

 

「さっきはピンチだったのう」


「まさか、ここまで効力が強いなんて思わなかったし。それにポーション飲んだし、傷のことはへっちゃらだしね」


 そんな和やかな雰囲気は、こんな敵陣ではそう長くも続かない。

 反応が、こっちに押し寄せてくる。


「一気に畳みかけたいようだ。先陣は任せておけ。ロードは大将の首まで体力残しておけ」


 そう言った次の瞬間には、ジャイアントトロール数体がこちらに走ってくる。

 

「そんなノロマのスピード、無意味じゃ」


 神速からの抜刀術。恐ろしく早くこういう爺さんは、敵に回したくないと心から思う。

 ラット爺による先陣攻撃が、魔物側からしたら完全に予想外の動きになっているのである。


「これはこいつを呼び寄せるしかありませね」


 その音は、遠く離れたロードたちにも聞こえるレベルで大きな音だ。


「なんの音だこれ?」


「わからんのう。ただ言えることは、これから厄介なことになりそうじゃのう」


 確かにそれは、当たっていると言っても過言でもないとそう思う自分がそこにはいたのだ。

 

「おいおいマジかよ!?ドラゴンの群だと」


「ロード2匹殺れ。3匹は任せておけ」


「ちょ、ラット爺待ってー。本当に待ってくれよ!」


 人の言葉を一切聞かずに、ラット爺は上空に飛び上がる。

 

「この歳になって戦えるなんて光栄だ。疾風迅雷!」


 強い風が吹いているのは、だれが見ても分かる。ドラゴンがまともに上空を滑空していないからだ。

 バランスを崩し、他のドラゴンとぶつかるやつもちらほら見受けられるレベルだ。

 次の瞬間、ドラゴン1体とぶつかったのだ。


「ラット爺!!」


 俺はただ叫ぶことしかできなかった。ラット爺の剣は結界によっておさえられている。

 

「ークソっ!」


 怒りを地面にぶつけつつ、一気に飛び上がる。カレンの魔法のおかげで風の影響を受けずに飛んでいられる。

 

「ラット爺、周り見えてねぇだろ。神速式・極力一閃!」


 力任せの一撃を放つ。それにより、火を吹こうとしていた1体の結界及び消滅させた。


「なんと!?やはり強いのうー」


「感心してる場合か!?神速式・迅雷!」


 これでドラゴンは2体消滅。

 ドラゴンがいきなり雄叫びを上げる。おそらく下で、強制強化のポーション使ったのであろう。

 

「あのクソサキュバス!!ラット爺は、下の魔物頼む」


 ラット爺を半ば強引に、下に降りるように指示する。顔は見てはいないが、おそらく不機嫌にはなっていただろう。


「チッ!しょうがねぇな。聖女の願い発動!」


 一気にプレッシャーが跳ね上がると同時に、ドラゴン自身も冷静さを取り戻していた。


「もう取り戻してもおせぇよ、極力大龍斬撃!」


 次に目を開けた瞬間、広がった光景は消滅していくドラゴンの亡骸であった。

 

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