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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第1章対峙と別れ ロード旅に出る
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第2話 終わる日常②

楽しんでいってくださいね。

 村を出て、大体5時間が経過したところだ。一度夕食を食べようという話になりメグがバリアを張った。


「メグ、何食べる?ボックスから、適当に肉、野菜、パンは出したけど」

「肉ってなんの肉?オーク肉だと嬉しいな」

「オーク肉だよ。何食べたい?決めといてね。とりま焚き火準備するわ」


 ボックスから乾いた木の枝などを出した。木の枝に向かって片手を上げ魔法陣が浮かび上がり「ファイア」と唱えた。

 

「もう適当に肉と野菜炒めたやつでいいよ」

「そう。準備するから少し寝てていいよ。出来たら起こすから」


 言い終える前にもう簡易寝袋をボックスから出している彼女だったのだ。

 まずは、まな板とナイフとフライパンを取り出していく。鮮度抜群の状態でボックスに入ってたキャベツとニンジンを共に切り分けていく。

 そして、オーク肉を一口代に切り分けていく。オーク肉には、塩胡椒を塗していく。

 この塩胡椒は、メグが2年前称号聖女を手に入れたことにより、王都まで式典に出向いた時に買ってきたものだ。

 いつも2人で過ごしているので、食費などは折半なのだが、なにを血迷ったかお爺ちゃんが大量にくれた塩胡椒があるというのに大量に買ってきて、式典で貰ったお金を使い果たしていたのだ。

 彼女の言い分はこうだ。


「お爺ちゃんが言ってたよ。塩胡椒を買えるのはお金持ちだけだ。ワシは使えきれないほどのお金を持っている、だからそれを使うし村には良くしてもらってる。だからお返ししてるんだ。だから私は、買ってみたかった。」


 それを聞いた瞬間膝から崩れ落ちていった。


「お爺ちゃんは、世界で認められてる武器鍛冶職人だろ!それとこれとは別。メグ今回の賞金お風呂作るために8割貯金するって言ってなかったけ?」


 メグは忘れてたという顔をしながら「私だって、魔法会の医療魔法のトップそれも立派なことじゃん。褒めてよ」


 泣きそうになりながら言ってきたメグを見て、俺も言いすぎたと思って「ごめん言いすぎた。君はすごい俺には真似できないや。次からはテレパシーで言ってくれると助かる。これは俺らで使おう。お爺ちゃんが配りまくるからこの村塩胡椒誰も受け取らないから」


 メグは、すぐに笑顔取り戻してその日食べたい料理を言い出していた。メグにとっては初めて俺なしで出かける冒険をして寂しかったのであろう。

 まぁ行きは魔法会のスタッフと全ての魔法使いの中で1番に位置する人がヴィストラに来て転移で連れて行き、夕方頃に、メグは転移で村に帰ってきていた。

 そして野菜と一緒に炒め終わりメグを起こした。


「もう出来たの?早いね。いただきます」

「いただきます」


 ご飯も食べ終わり、一時的に4時間ほど寝ることにした。

 メグの防御魔法は硬すぎて、ここらにいるゴブリンやスライムでは、絶対に刃が立たないので大丈夫。キングでも無理であろう。


 次に目が覚めたら朝日が昇りかけていた。大体5時から6時頃である・・・・


「メグ起きろ!朝日昇りかけてる」


 眠たそうな顔していたメグが血相を変えて飛び起きた。すぐに片付けて出発準備を整えた。


「どうする転移する?」

「それだけは嫌よ」

「転移は1日1回は使えるんだし大丈夫だって。」

「最後に追い込みかけて痩せときたいの!」


 メグは加速と唱え走り去った。俺も、それを追いかけて途中ゴブリンの少数を倒しながら、11時頃にヴィストラの関所前にたどり着いた。

 MPポーション小が累計で10本消えたのは痛かったが午後1時からの予選には間に合った。

 メグは、関所超えて街に入ったところで洗浄クリーンと唱えた。俺も唱えて、腹ごしらえに向かってもう一回する羽目になったのは、言うまでもない。


 それから予選は外で開始され、100%結果を決まっている勝負を見ながら俺は、エールを飲んでいた。それも束の間酔っぱらい客が壇上に上がりステージの小物を壊しながらメグに近づいていった。

 会場一時騒然としたが聖女様を守るのは俺だと言わんばかりにみな壇上に上がっていった。

 俺はメグに睨まれ仕方なく、席を立ち加速と唱え男の前に立ち足を引っ掛けさせ倒した。後は、そこにいたものに取り押さえれて警備員に任せた。

 その後は、何事もなく終了し、無事メグが予選優勝として本戦出場を決めた。


「メグおめでとう!本戦は半年後か」

「なんですぐに助けてくれなかったの?ロードって私の護衛でしょ」


 メグは、すぐに助けなかったことに怒っていた。まぁその日の夜は、俺がお肉をご馳走するということでこの話は不問となった。

 そして宿に宿泊するために、宿屋に来ていた。


「あの今日素泊まりで泊まりたいのですがまだ部屋は空いておりますか?」

「今日は、ダブル埋まってるよ。シングルでいいのならあるよ。値段は1人あたり素泊まり銀貨2枚だよ」


 メグは、それに了承しその日はオーク肉の串焼き10本、オムレツなどを平らげてその日は、寝ることになった。

 3時頃出発予定にしてたので、俺とメグは朝ごはんを食べて朝からしてる風呂屋に来ていた。

 

「じゃ適当な時間に」

「わかったわ。ゆっくり疲れとりましょ」


 まぁ案の定聖女様人気は、凄まじく覗き魔大量発生して覗こうとしたやつは、店主の通報により全員小国の騎士団に捕まった。

 下手したら、冒険者ギルドカード剥奪されるんじゃね?って思いつつ俺は、久しぶりの風呂屋を楽しんだ。

 一度湯船から上がり、体は洗浄で綺麗にしてるけど頭も濡らしておきたい。右手を広げ魔力を右手に集中させいい感じのお湯を出して頭から濡れた。

 風呂から上がり、メグと合流した。「やっぱ、メグ狙いの覗き魔大量に沸いたな。そっちは美容で盛り上がってたみたいだけど、楽しかったか?」

「やっぱり聞こえてたんだ。楽しかったよ。色々聞けたし」


 そんなこんなで、あれよあれよ時間が過ぎて出発の時間になり、また明日から冒険者頑張ろうと思った。

 村に向けて俺とメグは出発するのであった。


 一方その頃魔王フェンは、聖女と呼ばれているメグを探すのに奔走していたが一向に見つからずさまよっていった。

 近場の国に飛んで探して見たが見つからない。

 

「聖女としか知らないから手がかりはそれしかない。魔法会に言ったらすぐバレてそれどころではなくなるからな」


 しょうがない。今日手がかりがなければ人間の姿に化けて明日この国の近辺で聞き込みしよう。




 



 

まずは、最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

補足説明

銅貨1枚(日本円100円)銀貨1枚(日本円1000円)金貨1枚(日本円1万円)です。

魔王の話を最後書きましたがいかがでしたか?

終わる日常は、後数話で完結予定です。

ぜひこれからもよろしくお願いします。


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