第256話 ヴィストラ完
楽しんでいってください。
サキュバスクイーンには、危険別に大・中・小の3つの区分に分かれている。
俺の前にいる手前4人が中の危険度を持つサキュバス。そして奥が大のサキュバスだ。
「あなた達、さっさとやっておしまい」
「大龍斬撃」
相手に入って来させないように、初っ端から斬撃を全体に放つ。
次の瞬間だった。カレンの魔法がフルに発揮する。
「なんだ!?」
正直言おう。俺はこの時全くどんな攻撃をされたのか分かっていなかった。
だが、サキュバス達が驚いているのが目に見えて分かる。
「まずは1体。一撃大抜刀!」
右端に居たサキュバスに瞬時に近づき、首を斬り落とした。
動揺している隙にと思い動こうとするが、奥にいるリーダーの強い圧を一気に感じる。
思わず、大きく後に後退した。
そして理解した。驚いていた理由はアレかと…だが、それは魔法があったからだ。
それを凌ぐアイツの圧力、次の一手が厳しいものとなる。
それから、お互い動けない時間が続いていく。両者睨み合いが続くばかりで、何も進展しない。
「何をビビっておる。さっさと殺せ…仲間の仇も取れないのか」
おそらく誰もがそうしたいと思っただろう。誰もその一歩が踏み出せずにいた。
だいぶ短気なんのであろう。奥から禍々しいまでの呪いがこっちまで襲ってきそうな勢いで、3人のサキュバスは正気が無くった。
「「コロス…コロス…コロス…コロス…コロス」」
全員が一斉に、そんなことを言い始める。
「仲間を随分とゴミのように扱うんだな」
「それの何が行けないの?」
もう人格も全てアイツの想いのまま動くアイツらを見ているのは、これ以上見ることは出来ない。
「今楽にしてやるよ。聖女の願い発動…」
次の瞬間、彼女たちの首は宙を舞う。
そして消滅し、呪いから解放されるのであった。
瞬間、動いたと思ったら拳を大きく地面に叩きつけた。
「見た目はか弱そうなのに、随分とバケモンじゃねかよ」
地面を大破させたところで何も影響はない。お互い空中戦をすればいいだけなのだから。
ものすごいプレッシャーを放ちながら、距離を詰めてくる。
「いちいち圧力が凄いねぇ。でも無意味なんだよ…」
次の瞬間、大剣で真っ二つにしたのである。
「えぇあぁ」
「神速式・一撃大抜刀!!」
4分割されたサキュバスクイーンは、何も出来ずに消滅することとなった。
そしてサキュバス達から解放された魔物や人間達。
(捕縛頼むぞ。人間の方)
(もう終わってる)
改めて感知をすると魔物達の気配はなく、たった3人で片付けていた。
そして、俺はサキュバスクイーンがふんぞり返っていた椅子に向かう。
「アイツまだこんなにもポーション持ってたのか」
枕がわりになっていた袋の中身。全て魔物を呼び出すポーションである。
「これカレンに渡すべきだな」
「おーいマーク!早く戻りな」
エリナは、俺の手を引き転移させるのであった。
「ここのことは任せなさい」
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