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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第25章 サキュバス軍vsロード一行
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第252話 暗闇の姿見えなき声


 楽しんでいってください。


 魔物の数は、全部で数百単位と思って問題ないであろう。

 アイツ、もしや……


「「神速!」」

 

 全員が一斉に飛び出していく。

 見た感じ、北門で出会ってきたばっかの魔物たちだ。

 目は、狂っているかのようなグルグル目だ。以前と戦ったのとは、まるで違うしミヤの魔力を微小ながら感じる。


「せいぜい楽しませてくれよ」


 激しい衝突音が、戦いの最中何度も何度も響き渡る。それに伴って、魔物の数は激減して行ったのであった。

 その後、無事戦闘は終了した。


「お疲れ様〜」


「お疲れ様!ミヤの野郎、俺たちにレベリングさせたなぁ」


 それを言って、驚くことにレンとマークとライカは気が付いて居なかった。


「あなたたち、気が付いて無かったのね。あれぐらいわかるでしょ」


 カレンが呆れた顔を見せつつ、酒を飲むかのように魔力ポーションを飲んでいる。


「だってよ、北門ではよくあることだと思うじゃん」


 マークの話は一理あるが、ミヤの魔力を感じた時点でそっちの可能性は、ほぼゼロである。


「でも良かったんじゃないか?俺たち全員レベル1上がったんだしさぁ」


「そりゃそうだけどさぁーミヤが手伝ってくるの嫌じゃん」


 ライカは、怪訝な顔だった。

 そうしているうちに、あたりはすっかりとオレンジ色に染まってきている。

 カレンが結界を張った為、今日はここで野宿が決まった。

 夜、皆が寝静まったころ俺1人眠れずテントから出ると、沢山の星々が光輝いている。


「綺麗だ…」

 

 思わず口からこぼれ落ちる。

 それほどまでに綺麗な景色が空に広がって居たのだ。

 星を眺めつつ、寝付けるようにと酒を取り出す。


 その時だった。夜であまり遠くまで見えないが、近場にある茂みで明らかに誰か居る気配を感じたのだ。


「誰だ」


 皆を起こさないように、なるべく小さな声で叫ぶ。

 茂みの方から、明らかに慌てて逃げるかのような音が聞こえる。

 無我夢中で、剣を携え走り出す。

 

「はぁぁぁっ!」


 剣を茂みに叩きつける。

 だが、そこには何も居なかった。


「居たような気がしたんだけどなぁ」


 辺りを見渡すが、誰も居ないし反応はない。

 だが、警戒は怠らず結界内に戻ろうとした直後だった。

 腕を強く掴まれ、女性の声でたった一言。


「助けてください!」


 慌てて振り向くが、強く握られた痕が残っているだけで、そこには誰も居なかったのである。

 俺は、今アイツらを起こすことは出来ない。

 あの声は、緊迫した声質だ。

 でも、どこの誰かかもわからない相手を、どう助けたらいいのか分からず、ただ茫然と立ち尽くすしか出来なかったのであった。

 気がつくと、テントの中におり周りには皆心配そうにこちらを見ている。


「何があったの?大丈夫?」


 カレンが、心底疲れた表情を見せつつ心配をしている。他のみんなを見回すが、心配な顔で見てくる。


「ロード、カレンが朝起きた時結界の外で立ち尽くしてたのよ」


 あれは、やっぱり現実に起きたことなんだと改めて理解した。


「みんな心配を掛けて済まなかった。もう大丈夫だ。それよりカレン、少し聴きたいことがあるんだけど大丈夫か?」





 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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