第238話 黒幕とポーション
楽しんでいってください。
小国周辺には、この前と比べ物にならないほどの反応。
正直言って、別れて対応しても何かしらの被害が出るには仕方ないほどだ。
「北門っていうのは、面白いなぁ」
こんな状況なのに、ワクワクしてしまっている自分がいる。
そんな中、後ろから声が聞こえてくる。
「ロードさん!!皆さんはどちらに?」
「お!ストライカか。今は別々に行動してる。ストライカは、冒険者たちの護衛兼援護頼む」
「わかりました!ご武運を」
転移で、すぐさま消え俺も屋根を神速で掛けていった。
反応的に、サイレントベアーで間違いないだろう。
「行かせないよ!ブラックハリケーン」
「ーッッ!!なんで小国にいるかな」
顔は隠れているが、見た目からしてサキュバスに違いはない。
俺は剣を抜いた。
「お〜怖い怖い。ここで戦えるかしら」
確かにそうだ。ここでこれ以上の戦闘は避けたい。
小国の内部で激しい戦闘をしてしまえば、市民や貴族や王族に目を付けられる。
しかもコイツ、認識阻害系の魔法を使ってやがる。
「大人しく死になさい」
「何勝った気で居るんだよ。テメェ甘ちゃんだな」
一瞬の隙を付いて抱きつく。
「え、ちょちょちょまままあ」
「転移」
小国をから追い出したのだ。上空に無理矢理転移したため人目はない。
「あんたねぇ!どういう神経してんの!?」
彼女は、息を荒げたまま怒っている。コイツほんとサキュバスなのと思ってしまう。
「サキュバスさんよ、そんなことで怒ってないで死合いしようぜ」
彼女は、怒るのを止めた。ロードは、正直言ってキレていた。せっかく魔物と戦えると思ったのに、こんなやつに邪魔されたのだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…これで喰らえ!」
魔物から意外な物が投げられたのだ。
「なんで持ってだそれを!答えろ」
次の瞬間、ポーションは爆発し周辺の地上に居た魔物たちが一斉に凶暴化したのだ。
「クソ逃げられた。っていてる場合じゃねぇな。急がないと」
すぐさま、地上に降り立つ。
そこには、凶暴化した魔物たちが冒険者を狩っていたのだ。
1人でも救う。それが俺に出来る唯一の償いだ。
「はぁぁっ!!」
(すまねぇしくじった。元凶のサキュバスを逃した上にポーション使われた)
(そう見たいね。周辺の冒険者たちには退避命令を出してる)
(やべぇ、ストライカが見つからねぇぞ。レン居たか?)
(見つけれねぇ。アイツ突っ走って戦ってるかも)
(私も探してるけどいない)
焦り切った声が脳内を飛び交っている。アイツを死なせる訳にはいかねぇんだ。自分も焦っている。
心臓がドクンドクンと大きく高鳴っている。
「力を貸してくれよ。勇者の力をなぁ」
周辺居た魔物が一斉に飛び込んでくる。自分が殺して恐怖を断ち切るんだと吠えているかのように。
「回転斬り!」
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