第237話 帰ってこないと新たな事件
楽しんでいってください。
カレンが丸2日帰ってきていない。心配したレンが丸1日帰ってこない。
魔法会支部に何度か足を運ぶも、会えずじまいである。
「大丈夫かあの2人」
「マーク、会えないだから仕方ねぇだろ」
「心配なのは全員一緒よ」
支部の帰り道、そんな話をする。
カレンとレンが居なければ、次には進めない。早く先に進みたいという気持ちが強いが、今は待つことしか出来ない。
「あ、皆さん今帰りですか?」
明るい声で話しかけてくるのは、ストライカだった。
「ストライカか。今帰りだよ、そっちは討伐クエスト帰りだな」
本当に強くなったストライカ。自身がついたことでここまでの成長を遂げるとは、正直言って驚きを隠せない。
ただ心配なこともある。
「無理するんじゃねぞ。それと勝てないと思った時は全力で逃げろ」
「わかってますよ。それじゃあまた!」
俺たちは宿に戻る。
そこで食事をしていると、ライカがある提案をし始めた。
「夜さ、また行かない?」
「いい考えだな!昼間は忙しくても夜は大丈夫だろうよ」
「マーク、ライカ、食べ終わったら行くぞ」
そそくさとご飯を済ませ、支部の方に歩いて行く。支部の道は、夜は人通りも少なく街灯もあまり少ない。
すれ違う人は、皆虚な目をしながら歩いている。相当疲れているのであろう。そう思うしか無かった。
支部はまだ明かりが付いている。中に人がいるのは確定だ。
正面玄関を開けるが、受付などの後ろにある事務スペースには誰1人居ない。
(カレン、レン聞こえるか?)
反応は一向に帰ってこようとはしない。仕方ないと思い、関係者以外立ち入り禁止に入っていくことに。
「本当に良かったの?」
「2人を探す為なんだ。問題ねぇだろ」
ライカは、不安そうにしている一方マークは強気な姿勢を見せた。
魔力感知を発動させてみる。
「2人とも居るね。バッチリと反応あった」
マークとライカは、共にガッツポーズをしている。俺は、反応のある方に向かって走り出す。
何度か階段を登った所にある、部屋を開けるとそこに2人が居た。
「え!?ロード」
「何しにきたんだ?急用か」
その言動に呆れ返った。
「いくら心配したと思っての!さっさと帰るぞ」
2人は顔を見合わせる。何かをアイコンタクト取ってるよう見える。
「それは出来ないわ。まだ調べ物が済んでないの」
カレンとレンは、とても申し訳なそうにしている。
その時だった。
「失礼します!トップ様魔物が小国周辺で確認されました」
「魔物の特定は?」
「そこまではまだわかっておりません。ただ、この前に比べて遥に強いそうです」
俺たちは、一斉に部屋を飛び出し、目の前のガラス窓を突き破る。
効果範囲を広げた瞬間、とんでもなく痛い頭痛が体を蝕んだ。
思わず、屋根に倒れ落ちた。
「反応がやべぇ。どう考えても可笑しな反応だ。みんな別れて撃退する」
「「了解!」」
その反応は、おそらく何者かによって仕組まれた反応だと確信を持って思ったのであった。
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