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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第21章 王都に強制帰還!?王都会議開催!〜あの人に会いに〜
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第215話 実行犯と賞金首


 楽しんでいってください。


 捕らえた2人は、大人しく抵抗もせずに糸に絡められていた。


「何をやったか説明してもらうか」


 深夜の王都の一角でドスの聞いた声が周辺に明かりを灯させる。

 

「「……」」


「無言かよ。さっさと吐いてくれた方が楽だと思うぜ。お前らがアルタの宿屋を襲撃したんだろ。その金品は、その時に盗んだものだろ」


 服の間から金品が見えている。どれも誰がみても高級品間違いなしの一品の数々を、服の中に隠すとは持ち主に返す前に洗浄案件だ。

 突然1人の男がとち狂ったように叫び出したのだ。


「我々は偉大なるお方の信奉者!その名をペーシャトル」


 ペーシャトル…、どこかで見た覚えがあるんだよな、どこだっけ?

 そんなことを考えていると、辺りが段々と人の気配が大きくなっていることを感知した。


「皆のもの突撃だー!!」


「ちょい待て!俺を捕まえるんじゃねぇぞ。俺はコイツらを捕まえたんだからな。そしてSランク冒険者のロードだ」


 話をちゃんと聞いてくれたのか、後の2人は改めて捕まったのだ。

 そしてカレンが慌てた様子で、息を上らせながら走ってきた。


「遅かったな、犯人なら捕まえておいたぞ」


「あぁありがとう。あなた達、誰に雇われたのか今すぐ吐きなさい。どの小国が何処に泊まっているかなんで知っていたの!」


 ここまでキレているカレンは久しぶりに見た。おふざけで怒ってるんじゃない。この怒り方は、魔法会としての怒りであるとすぐに分かった。


 だが、ここまで来て口を閉ざした犯人たち。


「コイツらの黒幕は、ペーシャトルだと思うぜ。そう叫んでたよ」


「ペーシャトル、また厄介な賞金首じゃないの。人の心を盗み、自分の物として扱う魔法を使う犯罪者よ」


 人の心を盗む……それはおそらく操ったりするよりもっと難しく、レア種に認定されている基本魔法の1つ。

 

 そんな時だった。カレンの強烈なビンタが2人に襲った。


「え、ここは何処だ?ってなんだよ糸で体が身動きが取れねぇ」


「痛ってなぁ。ここもしかしてここ王都か」


 2人は、何も覚えていなかったような立ち振る舞いを見せた。


「そこの2人、今日横の方とは初めてお会いされましたか?」


「えーと、確か数週間前のバイトの説明会だったかな。それより糸を炊いてくれない?」


「俺もそんな感じがするよ。なんか知らないけど記憶が曖昧なんだ」


 案の定、2人は操られていた。これがやつの得意戦法らしい。自分の手は汚さず、人に全てやらせる。

 そして奪ってきた金品を奪い取り、自分の懐にしまってるらしい。

 そんな男が狙ったのがこの王都会議である。


「みんな今すぐ警戒態勢を固めて!奴が来ている可能性がある」


 カレンが指示を出し、辺りは騒然とし出す。俺と実行犯は、何が何だかわからない状況になっていく。

 魔法会、王都警備が総力を上げて一斉に逮捕に向け動き出したのだ。

 取り残された俺と実行犯は、とりあえず実行犯を連れ魔法会本部に歩いて行くのだった。



 最後まで読んで頂きありがとうございます。 

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