第208話 ライカvsナバラ
楽しんでいってください。
俺たちが男湯から出てくると、まだアイツらは出てきている様子はなかった。
ロードは、まだかなまだかなと思っているように少し落ち着きがなかった。
ロードは、勘違いをしているのだ。それが落ち着きがない原因であろう。
そんな中、女湯の方からグループで出てくるのを感じ取った。
「ごめん、待ったぁ?」
「いや全然」
そんな会話をするが、どこかぎこちない様子のライカたちである。
「それより聞こえたんだけどさ、ライカとナバラ組み手するんだろ。どっちとも頑張れよ!」
案の定、ライカとナバラはさっぱり何を言っているのか訳がわからない状態に陥っていた。
(え、どう言うこと?)
(ロードは、お前らの恋バナを聞かずに2人が勝つとか言ってるから、組み手をやるのだと勘違いしてる)
「えぇそうよ、ナバラ私勝つから!」
「何言ってるんですか?私は、ロード師匠の一番弟子ですよ。負けるわけないじゃないですか!」
今にも始まりそうなのを、俺と魔法使い組がなんとかその場を押さえ込んだのだ。
そうして、学園の道場に俺たちは来ていたのであった。
「どっちも頑張れよ!」
「任せておいて」
「はーい!」
試合が始まるのであった。
気配消しでの速攻攻撃、これがライカの戦法。それを受け止めた、ナバラはおそらく勘だけで動いていただろう。
カウンターを狙えるチャンスだったのをミスミス亡き者にしてしまったのだ。
「ークッ!」
ナバラは、勘で動いたのを後悔していたどころか、初めての双剣使いとの戦闘、思うように動けていない。
「ソード・インパクト!」
「クロススラッシュ!」
技が弱くても技量でカバーするライカに対して、思うような戦闘ができない。
ライカの一撃は、重く突き刺さる。
「防戦一方じゃ無理だよ」
「加速式・極力一閃」
一瞬の隙をつくかのように、一撃を入れるがそれもお見通しである。
剣1本で止められる。先ほどの、ライカの攻撃を一撃を止めた時より遥に重く乗せた力は、軽々と止められてしまった。
「恐怖に飲み込まれたら何も出来なくなるよ」
1度立て直すかのように、大きく下がった。
息を整わせ、剣をしっかりと握りこんだ。
「双剣・風」
殺し屋の技!?体が、本能的に剣を突き出した。
今の一撃で体勢がよろけた!?
「一閃!」
「負けるか!」
一閃を不離な体勢で完璧に止められた…
焦った?いやまだチャンスはある。
「はぁぁぁっ!」
気合いと根性で、止められたのを無理やり進ませたのだ。
当たりはしなかったが、ライカは本気で下がったのがわかった。
「最近の若い子は、ほんと侮れないわね」
まだまだ余裕そうな表情を見せるライカ、一方私は、余裕なんてないに等しいレベル。
これがライカさんとの差…
まだまだなのを心から痛感する。でも私には、まだやれる。吸収して勝つんだ!
心で負けてたら絶対に勝てない、そう思い剣を構え直したのであった。
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