第204話 マークとライカの王都珍道中②
楽しんでいってください。
ロードの教え子……え、いたの?ロード、何も言ってなかったような気がする。
私は、双剣を取り出し構えた。
「さぁ、やるわよ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!俺たちが悪かったって、この通り謝るからよ、剣を収めてくれよ」
リーダー格の男は、すっかり先ほどの威勢の良さがへし折られ地面に頭を何度も付けて謝ってきたのだ。
「さっさと行けよ!そこに居たら帰れねぇだろ」
万が一の場合があるかもしれないので、少し口調を強くし言い放った。
完全に怯え切って、転移で何処かに行ってしまったのだ。
「お〜怖い怖い。敵には回したくないなぁ」
「嘘、下手くそか」
どう考えても、やる気満々な口調で言うのだ。分かりやすい。
「あ、バレちゃった。あ、改めましてナバラと申します。会えて光栄です」
彼女は握手を求めてか、手を出してきたので握手をした。
「こっちこそよろしく!私はライカだよ!」
そうして、2人は路地裏を抜けて王都旅に出かけることになったのであった。
その頃マークたちは、最近王都周辺で未開拓の泥沼が見つかったらしいのだ。その調査及び探索のクエストを受けたのであった。
「これ受けてよかったのか?行方不明者多数及び死者数名出てるクエストだけどさ」
マークは不安そうに声を出す。
マークとしては、レンの教え子とあってあまり危険性があるクエストを受けたくなかったのに、他のメンバーに押し切られたのであった。
「ここで受けなきゃ誰も受けませから!」
リーダーのリタが元気いっぱいに言うのだ。
「誰も受けないわけはねぇと思うぞ。うちのリーダーなら1人でも普通に受けてると思うわ。今はどこで何してるのか知らねぇけどさぁ」
「さすがは、ナバラちゃんの師匠ですわ」
うん?ナバラは確かここの正規メンバーだよな。その師匠がロード?え、ここってそんな繋がりがあるのかと困惑しつつも歩いていくマーク。
「あ、見えてきましたよ。通称死の泥沼」
「いや物騒な名称ついてるやん……えぇ、取り敢えず危険と判断したら即撤退してくれよ」
「「了解!」」
王都から北東方面にある、岩場の沼地地帯である。確かに、魔力感知に引っかかる魔物がちらほらいるな。そして冒険者らしき人たちも居るみたいだ。
それに、微量ながら沼地にも魔力が宿っている。その魔力は、人間特有の魔力、魔物特有の魔力が混合している。
「取り敢えずミク、水魔法で辺りを綺麗にしてくれるか。泥沼は、戦いづらくて行けねぇからな」
「水爆弾」
周辺の泥沼に放つ。瞬間的に泥沼は消失するのだがおそらく時間の問題だろう。
早いこと片付けるに越したことはない。
そんな時だった。
「た、助けてくれ〜!こ、殺されちまう」
ここから程よい近さから聞こえてきたのだ。
(みんな、おそらく冒険者が襲われている。だが1つ守ってくれ。単独行動は控えてくれ)
((了解))
そうして、すぐさま束になって走り出す。
何がいるかわからない状況だ。万が一のことに備えなくてはならない。
岩場と茂みが混合した場所を、泥沼がない場所を瞬時に選びながら走っていく。
「居たぞ!今助けるぞ」
助けを求めた冒険者が声に気づく。
その顔は、安堵した顔と絶望が混じった顔していたのだ。
次の瞬間、冒険者の頭付近に近づく何かを感知する。
「神速式・一撃大抜刀!」
よくわからない物体を斬ったのであった…
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