第200話 師匠vsロード
楽しんでいってください。
200話も書いてるのなんだが考え深い。
勇者の間……師匠はそう言った。正直言って何を言ってるのかさっぱりわからない。
困惑している中師匠は、改めて口を開いたのである。
「ここは勇者の間、亡くなった勇者達が作り上げた施設だ。俺も生前訪れたことがあるんだ」
「亡くなった勇者達が…憶測ですけど、次の勇者の修行場的なやつですか?」
師匠は首を縦に振る。そうして、剣に手をかけ取り出した。師匠は構えている。それに応えないわけにも行かない。
「お、やる気だね!ここは俺たち以外は入れないし見つけれない。存分に戦おうじゃないか!」
師匠は、一直線に突っ込んできた。凄まじく重い一撃が何度も何度も剣から伝わってきていた。
それに応えるかのように、重い一撃を当て返した。
「ーッ!」
思わず後ろに下がる師匠。
「流石は、魔王に認められてるだけはあるなぁ。でもなもっと本気出せよ!こんな中途半端な力で挑んでくるな!」
師匠の言動に足が少し下がる。師匠は、ものすごいプレッシャーを放っていた。
「そうですか…もう死んでるから本気出しても問題なかったですね。聖女の願い発動!」
そこからは、一方的な戦いとなった。師匠は攻撃するスキすら与えられず、ひたすら攻撃を受け展開となったのだ。
「ハァァァァッ!」
「聖剣の輝き!」
師匠は、なんとか追撃を技で交わして見せた。だが受けたダメージは、相当なものだったみたいだ。
師匠は、所々から血を流してありとても痛そうにしていた。
「幽霊って血が出るんですね、正直言ってすり抜けるかと思いました」
師匠は、笑っていた。高らかに笑っていた。
「いや、すまんすまん。ついツボに入ってしまって。俺も前の勇者と戦った時、同じこと聞いたなって思ってさ」
そんなことが、思いっきりツボに入ったみたいだ。まだ笑っている。
「久しぶりにこんなに笑ったよ。それにしてもすごいなぁ、聖女の願い。全く敵う相手じゃねぇなってなるよ」
少し諦めた顔をしながら、師匠はそんなことを言う。
「まだまだ始まったばかりじゃないですか。魔王と戦った時のあなたはもっと強かったと思いますよ」
師匠は、一気に飛び込んでくる。
そして剣を突き出してくる。
それを剣で止め、弾いて斬りかかった!
「神速式・ソードインパクト」
師匠の技が瞬時に危機を出しったのだ。その上、弾き返す際体勢を崩され、舞台ギリギリまで吹き飛んだ。
師匠は、追撃の姿勢に入っていた。
「神速式・聖剣の輝き!」
「極力一閃!」
剣と剣がぶつかり合う。師匠が全体重を掛けてぶつけてきている。
正直言って、体勢が悪すぎる。俺はしゃがんでいるのに対して、師匠は最高な体勢である。
「極力一閃を舐めるなぁー!」
気合いと根性で、なんとか五分五分に押し返す。しゃがんでいる体勢からなんとか脱却出来そうである。
「ハァァダァッ!」
聖女の願いもあって、体勢の悪いなか打ち返したのだった。
「おいおいおい!ほんとどうなってんだ、聖女の願い。普通なら俺が勝ってただろう」
「もっと殺ろうぜ!諦めてねぇの見え見えだぞ」
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
まさかの200話が師匠との組み手になるなんて作者自身が驚いています。
元々の話では、ただお墓参りしてロードが気持ち新たに行くのが目的で書いていた話なのですが、執筆中に『これ、師匠登場させたら面白いのでは?』という考えの中書いていました。気に入っていただけたら幸いです。
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