第196話 ロードvsカレン②
楽しんでいってください。
何度も何度もぶつかり合った。その衝撃に耐えられず、観客を守る結界が何度も破損したのだ。
それでも決着をつけるどころか、全くと良いほど、決着はまだ遠いのであった。
「インフェルノ」
「スラッシュ」
インフェルノごと、カレンを狙うが全くと良いほど、決定打が手に入らなかった。
どうやっても完全に、防ぎあってダメだった。
「極力一閃」
「正拳」
終いには、拳と剣がぶつかり合っている。カレンが本気を出したと言うことだ。
その一撃は、重くロードにのしかかる。それは剣で抑えていたとしてもだ。
剣から体にヒシヒシと伝わってくる。
正直言って逃げたくなる。それほどまでに痛いのだ。これをライカは、味わっただ。
それでも勝ちたいという気持ちに偽りなど無かった。
そんな思いを背負って戦っているのに、逃げたくなるなんてなんてバカなんだ。
自分で自分を罵倒した。心から罵倒した。
「弱気になってじゃねぇぞ俺!勝つんだろ、こんな所で諦められるわけねぇよな!」
終いには、口にまで出してしまった。そんな声を掛けているのを見て、カレンの拳が戸惑った感じがする一撃が剣に突き刺さる。
「竜斬撃!」
カレンの腹部に思いっきりいい一撃を与えることができた。
カレンは、魔弾で破壊をし1度大きく後退した。
「なんかの作戦?」
カレンは、戸惑いの表情を見せながらこっちに顔を向けた。その顔は少し青かった。
「いや、思ってることが口に出てしまっただけだよ。自分を鼓舞してたんだ」
「余裕ね。それならもっと苦しめても良さそうね。神速式ライトニング・ラプチャー」
「神速式・ソードインパクト」
破裂寸前のライトニングとソードインパクトがぶつかる。その衝撃は、両者ともども受ける羽目となった。
ロードは覚悟を決めていたため、場外ギリギリの所で押し止まった。
カレンも押し止まったようだが、相当な傷があちこちに出来ていた。
両者大量出血である。
「なんだまだ立てたのか」
「あなたこそ。ほんと、人巻き込まないでよ」
カレンの顔がいつも以上に怒って見えた。そのはずだ。自分の放った攻撃は、ロードの衝撃波とともに自分にも帰ってきたのだ。
「神速式・発勁」
唐突にそんなことを言われたのだ。対処出来るはずもなくロードは、血反吐を吐きながら吹き飛んだ。
「オエェ オエェ」
たまらず吐いた。完全に油断していた俺が悪い。
「エアースタンプ」
吐いてる最中、カレンは追撃をしてきた。アイツは、鬼か悪魔なのかと言いたくなるぐらい、そんな気持ちになった。
「極力一閃」
完全に気配を消した瞬間に、一撃を与えた。
「さっきのお返しだ!立てよ、まだやれるの分かってんだぞ!」
舌打ちが聞こえたと思いきや、全力で殴ってきたのだった。
そうして第3ラウンドが始まるのであった。
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