第195話 ロードvsカレン
楽しんでいってください。
勝敗は決した。ライカは、地面に横たわっている。そしてライカは悔しそうに泣いていたのであった。
「ライカ、よく頑張ってくれた。悔しいだろうが、あとは任せてくれ」
「勝ってね……」
言い終える頃には、気絶した。アンに預け舞台に上がる。
大歓声の中、迎えられると少々恥ずかしかった。そうして定位置に立ち止まる。
「皆様お待たせいたしました!大将カレン対大将ロードの試合を始めせて頂きます。レディ、ファイ!」
カレンは、すぐさま影分身を発動させた。撹乱の目的もあるだろうが、数の暴力としての役割の方が大きいだろう。
魔眼で見ればすぐにわかることだろう。でもそれはカレンの思惑通りになってしまうと言えるのだ。
「あれ、どうしたの?魔眼使わないの」
ほら、案の定聞いてきた。自分のペースを作り出しての攻撃が、最も戦いやすいのだ。
カレンは、それをより強固にしようとしているのだ。
「竜斬撃・風舞」
自分自身を回転させ、分身を消そうとするがそれはお見通しだったようだ。
「そんなので私の分身が倒せるって思っていないわよね」
「さぁどうだろうね、臆病者」
10人のカレンがそれぞれ一気に動き出す。
やっぱり全員違う動きをさせてくるか。カレンなら大抵そうするからな。
でも、やっぱりさっきの攻撃は効いたようだ。全員の動きが少し鈍い。
「ハァッ!」
9体の分身が一気に消える。上空でライトニングで攻撃を仕掛けようとしている本物が目に入る。
「そうだよね、君ならそうするよね」
「ライトニング!」
ライトニングを斬り裂き、斬撃を放つ。
「インフェルノ」
上空でものすごい衝撃と共に爆発する。煙の中から出てくる。
「はぁぁぁっ!神速式・ライトニングダブルクロー」
地面に突き刺さる。やっぱり正面突破だよね。神速を交えた近距離バトルが開始された。
反撃をしようにもカレンの猛攻撃が止まらなかった。
ただでさえ強いダブルクローを、ここまでひたすら神速式を保っている。
流石は、鍛え方が違う。どう考えても、数発が限界のはずだ。それをもう何十発繰り返しているか、まるでわからなかった。
「ソード・インパクト」
一瞬の隙を突いて放つ。
一瞬、彼女に綻びが生じる。だが、今の俺では仕留められない。その理由は先ほどの攻撃で俺もバランスが悪かったからだ。
「神速!」
はぁ…はぁ…ここまでやられるとしんどいなぁ。
「さっき狙わなかったね。甘いよロード」
「よく言うぜ、神速式をあそこまで連続で使うなんてよ。腕、ボロボロじゃん」
まぁ、カレンだし魔法で簡単に治るだろ。
そう思った矢先に、腕は元通りに戻っていた。
「さぁ、続き始めましょうかしら」
「まだ始まったばかりじゃねぇか。続きも何も楽しくやろうぜ」
神速で一気に斬りかかる。それを防御結界で守り抜く。その姿に観客からは盛大な喝采が上がったのであった。
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