第188話 リサvsレン
楽しんでいってください。
開戦宣言直後には、回転した槍がリサの顔スレスレで避けられる。
「インフェルノ」
「バッッカじゃないのあんた!インフェルノ打つなんて」
そんな言葉に目もくれず、後退した先にいたリサに頭上から槍を振り下ろす。
それをガードするリサ。その際、一瞬の隙をついて槍をいなしたのだ。
「ソード・インパクト」
「神速」
当たる直前、後に大きく後退し次の一手をすでに狙おうとしていた。
「斬撃!」
槍で弾きながら、さっきまでの弱気なレンとは違い堂々とリサに近寄っていく。
歓声は、凄まじいものだ。中々見れない強い冒険者同士との一戦。
多くの観客がテンションが上がっているのを感じ取れた。
「一頭突き!」
「一閃」
やり返す思いで出した一閃は、ガードで使うのに精一杯に見える。
彼女の額には、汗が滲み出ているようだ。
相当焦っているようにも見えた。
「私がこんなところで負ける訳がない。だって私は強い!
だがら倒れてよ、ソード・インパクト」
一閃で守ることしか出来なかった一頭突きを、ソード・インパクトでレンごと攻撃に成功したのだ。
「ーーグッ!やっぱり強い」
キッツイなぁ、ほんと。でもさ、ロードのおかげで負ける気なんて微塵も感じないだけどな。さぁ、こっからどう攻めるか、考えないとなぁ。
「クロススラッシュ」
素早く右側に避け、槍で突く。これでモロに横腹に入ったはずだ。
あ、あれ抜けない。って手で片方の腕で掴まれてる!?
「おらぁぁぁっ!」
次の瞬間、宙に投げ出される。
「ま、マジ!?火の拳」
「ソード・インパクト斬竜突き」
拳と斬撃の衝撃が、舞台の結界に所々にヒビを入れる。
舞台の下で審判をしていた人が、慌てふためているのが確認できる。
「愛の糸、投擲・インフェルノ」
舞台が激しく炎上する。
そんな中、煙の中から一筋の柱のように飛び出る存在がいた。
「神速式・竜斬撃!」
「ファイアーランス、おらぁぁッ!」
なんとかいなすが、彼女の猛攻撃が続いていく。それを魔法の槍では、防ぐのも難しくなり体に傷が増えていく。
「ファイアーランス・一頭突き」
胸あたりに、槍を押し込みそのまま顎に槍を当てる。そうして、上がった槍を一気に振り下ろしたのであった。
舞台に大きな衝撃を与えるとともに、リサは跳ねた衝撃でそのまま場外に落ちたのであった。
「勝者レン。えーと次の試合までしばらくお待ちください」
そりゃそうだと笑ってしまった。炎上している舞台をまずは消火しなければならない。
そこは、カレンが指を鳴らすとともに消火させた。
それどころか綺麗になっていた。
おそらく修復を使ったのであろう。
そんな中、司会の人が疲労のあまり倒れ込んでいた。そしてまさかの受付に座っていた元気な女性がすることになった。
それらの準備を眺めている間、俺たちはカレンと合流していた。
「フーミルの怪我大丈夫なのか?」
「問題ないわ。だから今日試合出来るわよ」
「それより、レンの試合迫力あったなぁ」
「ありがとな、マーク」
そんな雑談をしていると、リサの仲間たちがやってきてたがやはり辞退の申し出あった。
奴らはどう考えても、無理矢理連れてこられた冒険者だろうなぁと思っていたから、怪我せず帰れるのならそれに越したことはない。
そんな中、元気の良いアナウンスが会場に響き渡る。そうして俺たちは、試合スペースに向かうのだった。
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