第186話 第一試合閉幕
楽しんでいってください。
合図がなった瞬間には、ぶつかり合っていた。火花が散っているのが見える。
「お返ししたかったんだけどなぁ」
「あっそ。あんた魔法使いじゃないの?」
「え、違うわよ。私は魔法はあまり使えないのよ。その代わりエルフ族の中で1番の剣使いよ」
通りで。でも私の力と真っ向勝負している時点でこの子も相当可笑しいと思ってしまう。
「極力一閃」
「ーッ!」
一瞬の判断が遅れうずくまる。急所には当たってないけどモロだった。
このままだと、次の一手を撃たれてしまう。
直感で動かなければ、負けるそう頭に過った頃にはエリナの木刀は、私の顎の真下にあった。
痛いとか思う前に宙に浮いていたのだ。
「ソード・インパクト」
「双剣・雷」
次の瞬間、宙に浮いてたはずのライカは一回転を高速で決め、ソード・インパクトごとエリナに攻撃を当てたのだ。
エリナは、吹き飛ぶ。
「ソード・インパクト…」
威力を殺し何とか場外負けを食い止めるが、その頃にはライカは気配を消していた。
「え、、どこ?」
「クロススラッシュ……」
ギリギリの所で食い止めるエリナ、ギリギリの所で決められないライカ。それが勝敗を左右させたのだ。
そう、ライカは先ほどの攻撃でほぼ意識朦朧とした状態での攻撃は、いつでも倒れておかしくないのである。
それを無理矢理やるかだ、クロススラッシュを打ったタイミングでライカは、意識を失っていたのだから。
「勝者エリナ!」
会場の歓声とともに地面にバサっと倒れる音が小さく響いた。
「カレン頼めるか?」
「当たり前でしょ。勝って来なさい」
選手用席から飛び降り、来てくれたのだ。
「それでは試合を始めます。大将エリナ対大将ロード。レディファイ!」
次の瞬間から、地面、空中での激しいぶつかり合いが始まったのだ。
観客は口をポカーンとさせた状態で見ている。
カレンは、呆れた表情で見ていた。
試合が始まってから10分ほとんど姿が確認出来なかった2人が、ようやく姿を見せた。
ロードは、打撲などが数箇所あるぐらいでエリナは、いつ倒れてもおかしくないぐらいの出血量である。
「勝負はついただろ。さっさと降参するんだな」
「私より、レベル低いのにここまで差をつけられるなんてね。あんなに修行したのに全然ダメね」
「俺は、魔王を倒す。こんな所で負けてる暇なんて1秒足りともない」
「言ってくれるじゃない!これで終わらす。極力大龍斬撃・一撃一閃」
「神速式・極力一閃!」
次の瞬間、勝敗が決するとともに互いの木刀がチリとなって消えたのであった。
「勝者ロード!これにて第一試合終わり。準備が出来次第、第二試合を行います」
そんな言葉が、観客に届くわけもない。相当なうるさいレベルで歓声を上げていたのだ。
俺は、舞台を降りしたで待っていた仲間たち全員とハイタッチを交わすのだった。
そうして、第一試合の幕が降りたのであった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
最後に放った、エリナの一撃は飛ぶ斬撃ではありません。
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