第185話 お返し
楽しんでいって下さい。
アイツは剣持ちなのか。おそらく剣の方も相当な実力だろう。
ナーフに比べて格段に強いのが、はっきりと分かる。下手に攻撃したらカウンターでやり返されて終わるだろう。
「来ないのならこっちから行くぞ!一閃」
速い!ガード出来てるから良かったが、間に合わなかったらおそらく一撃で決められていた。
それほどまでに速く、力強い一線だと感じ取った。
「ソード・インパクト」
「マジか!?ソード・インパクト」
アリランの予想外な攻撃に、正直着いていくのに精一杯である。
当てあった衝撃で、ソード・インパクト放つなんて想像も出来なかった。
あと一歩遅れていたら場外に飛んでたかも知れない。
「大斬撃・乱れ斬り」
これで相手との距離を離す。防御か避けることに専念するしかなくなる。
「インフェルノ」
2つの攻撃がぶつかり合い、爆発が起きる。その時直感した。
アリランは来る!
「ソード乱舞・火」
「一撃大抜刀」
マークの攻撃は確かに届いていたのだ。だが、それはソード乱舞・火によって威力は大きく半減し、大したダメージにはならなかったのだ。
一方アリランの攻撃は、マークを確実にダメージ与え勝敗を決死させたのだ。
「勝者アリラン!」
会場の熱気はもっと上がる。それと同時に凄まじい歓声が上がるのだ。
「マーク、大丈夫か?」
「すまねぇ、負けちまった」
「別に問題ねぇよ。後は俺たちに任しておけ!」
そうして、ロードはマークを連れ舞台から降りたのである。
「次鋒アリラン対次鋒ライカ レディファイ」
始まった瞬間、アリランに強い衝撃が走ると共にその場に倒れ込んだのだ。
「さっきのお返しよ。さっさと立てよ、まだやれるだろ」
さっきの歓声が嘘みたいに静まり返る。その際、ライカの暗い声が会場に響いた。
起きあがろうとする、アリラン。だが、そのダメージは相当なものだ。
何度も何度も倒れむレベルだ。
「勝者」
「待ってくれ!まだ戦える」
審判の言葉を遮り、何とか立ち上がることに成功。だが、その体はボロボロだった。
「はぁ…はぁ…はぁ…インフェルノ」
放つが、簡単に避けられカウンターを喰らう。
「クロス・スラッシュ」
それを紙がひらひらと落ちるかのように、スッと避けていく。
もう何の技を放ってもダメだそう思わせるには、十分な出来事だ。
「スラッシュ」
「勝者ライカ!」
圧倒的な強さを見せつけたライカ。そのせいで会場は。拍手の1つも起きやしなかった。
さすがの事態に困惑している審判を横目に、エリナが舞台に上がりアリランを持ち上げる。
「まさか、私の師匠がここまで簡単にやられるなんてロード君なら考えられたけど、君は予想しなかった」
だが、エリナは余裕そうな表情に見えた。
「あなたは、ロードやカレン以外眼中に無いって顔してるわよ。私をみくびらないで」
2人のプレッシャーが一気に跳ね上がる。
そうして、エリナは舞台を降り戻ってきた。
「次鋒カレン対大将エレナ。レディファイ!」
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