第178話 信仰対象と深まる謎
楽しんでいってください。
「そのバッチって買い物とかにも使えるものなの?」
「あぁそうだ。高額な商品を買った際の証明書にもなるんだ。例えば、杖とか魔道具とか」
カレンはやっぱりといった表情をしていた。カレンには思い当たる節があるみたいだった。
「盗んだのは、間違いなく相当強い魔法使いでしょうね」
魔法使いが盗んだとなると、目的は杖か魔道具であろう。
「魔法使い。ご協力感謝する」
そう言って、彼らは転移したのだった。
「さぁ、ミークルそろそろ自白してもらいましょうか」
「私が義賊になったきっかけは生まれ育った孤児院でした。そこは、いつもお金に困っていました。それを助けたかった、それだよ」
とりあえずコイツは、反省も兼ねて少し牢屋に入ってもらうとして問題は、その魔法使いだ。
奴は、ミークルが盗んだと知っていた。その上家の場所を特定し盗みを働いた。
カレンいわく、相当な手練だと思った方がいいらしい。
「みんな、急ぐぞ」
「「了解!」」
ロードたちは、歩くのを止め空から一気にいくことにした。かかった時間およそ、7時間である。
流石にレンはバテていた。
ポーションを飲みつつ、俺たちは正門を通ろうとした際警備隊に取り囲まれた。
「その女を渡して貰おうか。そいつは重罪を犯した罪人だ」
「はたからそのつもりだよ。でも1ついいかい?」
「なんだ?」
「コイツがバッチを盗んだ犯人を捕まえる。そして今まで盗んだ物をお金として返済ってどうだ?」
警備隊は、ザワザワしてこの状況を見ていたある男が現れた。
「それでもいい。金貨570枚って所だな、今すぐ払え」
俺は、ボックスから金貨がたんまりと入った物を男に渡す。
「なんのつもりだ!」
「金に関しては俺が払う。こんな所で油売ってる暇なんてねぇんだよ。失礼するぜ、ラングルス卿」
その瞬間、神速でその場を後にした。
ロード、マーク、ライカの3人があちこち探し回る役。カレンとレンが魔法会支部に行くこと。ミークルは、孤児院を見に行くことでバラバラに動くことになった。
探し出すこと数時間、一向に手掛かりがないまま過ぎていく。
ふと立ち寄ったカフェで聞いたことを纏める事に。
唯一わかったと言えば、この国には神が居ると信仰されているみたいだ。
そいつは、ドラゴンに乗り現れこの国が終末に導くと言われたらしい。
それに抗う者たちがこの国の信仰対象らしいのだ。その抗う者たちに見立てられた像があちこちにあり、皆手を合わせたりしていたのが印象的だった。
「ミークルに聞いとくんだった」
「おーい!ロード」
テラス席に座っていたため、すぐにわかった。
「どうした?ライカ。休憩か」
「たまたま見えたから立ち寄っただけ。そっちはどう手掛かりみつかった?私は、この国には信仰対象が居るってだけよ」
「俺も同じだ」
そんな時だった。一瞬ではあるが、魔力感知に相当大きい魔力の反応があったのだ。
俺は、代金をテーブルに置き神速で反応の方に走ったのだった。
俺とライカが来た時点で、何も無かった。それどころか、カレン、レン、マーク、ミークルもほぼ同時にあらわれたのだった。
「ここって、像の1つだよな」
「さっき来た時はなんとも無かったのに、どうして急に」
カレンが不思議そうにしていた。
その謎は深まるばかりだった。
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