第177話 雲行きの怪しさ
楽しんでいってください
小国エオリカに向かってる最中、魔物との戦闘を何度かしてきたが、ミークルは相当な強さを見せた。
義賊をやってるだけあって、相当な身のこなしで魔物を倒していく。
風魔法も小国エオリカ出身とあってか、奇想天外な攻撃を見せていく。
「ミークル今の攻撃凄かったよ」
「え、そうかしら。エオリカの人間なら子のぐらいの風魔法余裕で操れるわよ」
平然とそんなことを言う。その魔法を見ていた際、ライカはメモを取っていた。
ライカも、風魔法を扱える為やはり興味があるようだった。
「さっきジャンプして避けた瞬間も風魔法だよね?ハイ・ジャンプじゃなくて」
「そうよ。浮くぐらいでいい時はあれで良いと思うよ。出そうと思えば、足からサイクロン出せるからね」
それを聞いたライカは、お礼を言ってメモに書き足していた。
まぁ、今のが出来るか出来ないかは置いておいて先に進んでいくのだった。
そうして、何日か歩いた末たどり着いたのはミークルの家だった。
部屋は荒らされてはいないが、厳重に保管されていたであろう大きな箱が物置スペースがあった。
魔眼で見てみると、相当な魔法でロックされてるみたいだったが解除されてることが分かった。
「盗賊の中に、相当な魔法使いがいたんだな」
「そのロックを解除出来てる時点でもそうだけど、この家に入るための玄関も相当なロックを掛けてたわ」
「多分この魔法、私はもちろんとして手練なら5分も掛からないね」
それには、ミークルも同意していたが納得していない様子だった。
そうしてミークルの家を後にし、また歩き出すがある事に気がつく。
(つけられてるぞ)
(うちの手のものではないね)
(ざっと数は6人だね)
俺たちは一斉に散った。
「おい!気づかられてるぞ」
木々の高いところから、野太い声が響きわたる。
次の瞬間には、全員叩き落としていた。
ミークルの風魔法で全員大事には至らなかった。
「おーい起きろ!雪投げつけんぞ」
「な、なんだ?って縛られてる。お前、その女の仲間か」
「たまたま行動してただけだよ。テメェこそ誰だよ」
男は一向に口を開くことは無かった。なんとも義理堅い組織の一員の1人だと思わず感心してしまった。
多分コイツら、捕まえて牢屋にぶち込んでもそこまで意味ないだろうなと思い、コイツらを放置した。
時期に魔力も回復するだろうし、勝手にトンズラでもするだろうと後にした。
結果奴らは、もう一度馬鹿みたいに10分後ぐらいには勝負を正々堂々挑みに来て返り討ちにした。
「吐く気になった?」
「そいつが悪いんだ。ラングルス卿の屋敷から盗みよって」
話によると、ラングルス卿は小国エオリカにて莫大な富と資産を要するお貴族らしいのだ。
そしてミークルが盗んだのは、今度行われる大会の景品らしいのだ。
それは、ラングルス卿からの熱い信頼が贈られてると同義なバッチだそうだ。
それがあれば、商売は安定間違いなし、貴族相手にも対等な値段で交渉が行えるといったものらしい。
「それと金品をね」
「いやちょっと待ってよ。確かに盗んだけど、それはすぐにばら撒いたわよ。そのバッチは家に置いてたわ」
「やっぱり置いてたか。だがそれは俺ら以外に盗まれたみたいだな」
おっとこれは怪しくなってきた。
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