ミク婆と煌雪山
楽しんでいってください。
私の名前はミク。王都にて魔法学園光魔法代表として教師として学生達に光魔法を中心に教えている。
そんななか、私の弟子であり上司のアンに呼ばれて魔法会本部まで足を運んだ。
「どうしたの、話したいことがあるって?」
「ミク婆、明日から1週間ほどの休暇を与えるわ」
私は、見当はついていたが別に取る必要とは思ったので断ろうとした矢先、先手の一手を先に撃たれてしまった。
「これはミク婆の弟子としてのお願いなの」
この子ら親子はほんと、私が断れなくするためには容赦なく使ってくるわね。
まぁそこが可愛い所でもあるんだけど。
「わかったわ。留守の間生徒達のことよろしくね」
そう言って、その場を後にした。
とりあえず学園に戻りましょうか。休みの事を他の教師陣やお知らせとして掲示物作らなきゃだわ。
職員室に戻ると誰もおらず、とりあえず紙で一筆書き見えるところに掲示した。
(聞こえますか。こちらミクです)
(あ、どうしましたミク先生?)
(やぶ遅くに申し訳ないわ。アン会長の命令で明日から1週間ほどお休みを)
(あ、知ってます知ってます。お達しが先ほどありました)
こういう所の根回しはほんと人一倍早いわね。弟子ながら感心してしまった。
そうして翌日近くの村まで転移でやってきた。ほんといつやっても転移は慣れないわね。
そんなことを思いつつ山の方に向けて歩き出した。
アイツもようこんな所に来たもんだ。こんな寒いところ。アイツの魔法に対する思いは本物だった。
でもね、それを命を削り切ってまでやるんじゃ無いわよ。
頭の中でずっとこんな文句なのか、文句じゃ無いのかわからないものが頭の中でずっと回っている。
「魔物の気配ないわね。雑魚は、出てこないのね」
襲われなかったら早いものね。歳とはいえ、まだまだあの子達を導かなきゃならない。そう易々と何にもない場所で死ぬわけにはいかないのよ。
ここに誰か居たら驚くだろう。老婆がサクサクと登っていく様は、なかなかお目になんてかかれないからだ。
しかも休憩ポイントでも休む事なく、登っていく。
「お、ようやく魔物の反応あったね。カレンには負けてられないわ」
一心不乱に飛び出してくるS級魔物の御一行。
「久しぶりの実践。ライト・ポップ」
S級魔物の脳天一撃で沈めていく。あの子達を見てるとオリジナルの光魔法を使えるようになって作った魔法である。
ライト・ポップはライトニングを一度球体にし、それを一気に内部からの衝撃で光の粒子を弾けさせることが出来る。
なので囲まれた時点でそれを使えば、一発で終わって正直楽であるのだ。
そうして、魔物達は勝てないと悟り逃げ出していくのだった。
魔力感知に知った魔力の結界を検知した。カレンのものである。
そうして数分登ると、墓地と寒雪花がそこにはあったのだ。
「ドーベル。あなた、どこで死んでるのよ。ずっっと探していたのよ。私はまだ死ぬ気は無いけど、あなたとまた会いたいわ。また気が向いたら来るわね、愛してるわ愛しの人……」
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