第170話 煌雪山③
楽しんでいってください。
17章完結です。
リーナが指を指した方向にあったのは、淡いピンク色の花、寒雪花が頂上の柱を囲むかのように咲いていたのだ。
そして奴の近くには、古めかしいローブを着た白骨化した遺体があった。
推測だが、あの花を用いて召喚を行ったのだろう。その影響で召喚者はそのまま死亡。何らかの方法で、ヤツは生き残った、それが今まで現界していた要因だろう。
「極力一閃」
ロードは、飛び出し魔物に攻撃を喰らわした。だが、それは完全にガードされておりダメージは入ってはいないだろう。
「コイツ、もしかして願い内容で最強とか入れてるかも」
「あの花ってそこまでの効力あるのか?」
「いや、違うと思う。術者本人の命を差し出した方が効力が強い」
ロード、レン、カレンの3人が話している横で、ライカとマークの同時攻撃を放つが、全く効いた様子がなかった。
それどころか、次の瞬間マークとライカの足を掴み、地面に叩きつけていた。
「神速式・竜斬撃」
大剣で弾こうとするが、竜の形を模った斬撃は大剣に噛みつき、大剣をそのまま破損させ奴に突っ込んでいった。
そのまま畳み掛けるかのように、ハイ・ジャンプからそのまま落下で斬り掛かっていく。
ヤツは、何とか倒れ込んだが消滅したわけではない。起き上がりながら、魔弾を連発し始めた。
「ライトニング」
魔弾とぶつかり合いながら突っ込んでいくが、数の暴力に屈して消えていき、そのままカレンの結界に攻撃を当て続けていく。
「どうすんだよこれ?」
「私やマークでは斬りながらじゃ無理だよ」
「大丈夫だ。必ずあの体に風穴開けてやるかよ」
レンは、結界から出た。
次の瞬間には、数で押していた魔弾がものの見事に全て吸われていく。
ヤツは、あの巨体とは思えないスピードでレンの目の前に現れる。
「おいおい、自ら当たりに来てくれたのか?後悔すんなよ。神速式・投擲」
宣言通り、ヤツに風穴を開け赤い球が露わになった。
「それコアだよ!それを破壊して」
「まかせろ!神速式・ソードインパクト!」
コアは、弾け次の瞬間ヤツは消滅したのだった。
倒したことに安心したのか、リーナ以外はすわりこんでしまった。
ロードたち全員が、にこやかな笑顔でガッツポーズをしたのだった。
そして、花の元にいく。
何輪も生えてるが、一際目を引く者があった。その花は、1.5メートル近くもあり、他のが40センチ程度に比べ相当大きかったのだ。
「これってさ、あの村の伝承の花じゃない?」
「そうかもしれないな。リーナ、好きなの選んで願い願っちまえよ」
1本、花を採取し彼女はこう言ったのだ。
「難病のお母さんが良くなりますように……」
その花は光出す。光ったと思えばもう朽ち果てていた。そうして、数分経った頃彼女は目を真っ赤にして泣いていた。
それは悲しい涙ではない。嬉しい涙だったのだ。リーナはその後、お礼とお金を渡して転移したのだった。
「この白骨化は、ここで埋めることが決まったわ。手伝って」
そうして1本花を備えて、結界を施し俺たちは村まで帰るのだった。
村でその後疲れを存分に癒し、俺たちは小国を目指して旅立つのであった。
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