第169話 煌雪山②
楽しんでいってください。
「リーナ、やっぱりちょっと怖かった?」
「ライカさん。はい、目の前で自分と瓜二つの姿で居たら恐怖を感じました」
一般人はそうだよね。ライカたちは、ずっと魔物と戦ったりしていた。だから、そんな感覚が久々で少し忘れていたのを思い出した。
「あの、そろそろ行きませんか?いや自分勝手でしたねすみません」
「皆んなその気だよ」
そうして、また登山道を登っていくのであった。
中間地点を越えると出てくるのは、ほとんどAの魔物が殆どになってきている。
リーナを真ん中に配置させ、それを守るようにしてロードたちが歩いていく形に変えた。
そっちの方が守りやすいって話になって。
どんどん険しくなる登山道。ほぼ垂直に近い岩をハイ・ジャンプで飛んでいく。
飛んだ先には、特に何も待ち構えてるわけではなく、また歩いていく。
それから数十分から数時間が経った頃、吹雪の影響で完全に足止めを喰らっていた。
結界で、守られているのものの風がものすごい音を立てている。
時々、魔物が飛んでいくのが見えるぐらいだ。
「今日はここで寝泊まりね」
「いや、ここ斜めってるしテントすら立たないのにどうすんだよ!」
マークが嫌々そうにカレンに話している。カレンはそれを呆れた感じで、応対していった。
ボックスから昨日買っておいた、パンを取り出してみんなに配っていく。
それらを食べながら夜を更けていくのを見てるしか出来なかった。
翌朝、吹雪が治っているのを確認して歩き出した。昨日の吹雪の影響で、感知されてた魔物たちは居なくなっていた。
そのため、特に襲撃されることなく歩いて行った。
そんな中、俺たちは頂上付近に近づくにつれ、膨大な魔力に気がついたのだ。
今いる場所から、そう遠くない場所でソイツはジッと動く気配すら感じ取れなかった。
「おそらく、相当な手練だろう」
「リーナは、安心して。私が守るから」
「はい!」
そんな会話をしつつロードは、知らず知らずのうちに奴のテリトリーにはいるのだった。
突然目の前に現れる、人間サイズでは考えられないほどの大きさの鎧の魔物が現れる。
大剣を振り回して、ロードはそれを間一髪で阻止した。ロードは、すかさず技を繰り出し奴を山頂付近の小さな広場まで吹き飛ばした。
「デュラハン!?」
「違う。あれ魔法使いが作り出した魔物になったものだ」
「どういうことだそれ。分かるように説明してくれ」
「基本魔法、召喚術だよ。その中でも太くてやたらと大きい見た目の鎧を着たナニカは、最高位の召喚だよ」
「一刀両断!」
マークの一撃を軽々と片手で受け止め、マークは投げ飛ばされ、広場から落ちてきた。
「マーク!?ハイ・ジャンプ、インフェルノ」
全く効いてない様子で、インフェルノから歩いて出てくるその姿、まさしく最高位だった。
「斬撃の雨」
その掛け声と共に、ライカは飛び上がり奴の頭上から攻撃を発動していく。
それすら、もろともせず歩き出してくる。
(これってもしかして、アレが作用してるんじゃないの)
リーナが、指を指してる方向を見てそういうことかと理解したのだった。
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