第166話 花を探す者
楽しんでいってください。
翌朝。マークの体調も戻りつつある中出発した。村を出て数日、晴れてる時より吹雪いているほうが長い程である。
そんな中、歩いているのだ。体力が温暖な方に比べ、日に日に落ちてきている感じがする。
早いところ、村でも小国でも見つけてしまわないと、そこらへんの雪道で野垂れ死でしまう、なんて想像できるぐらいにはしんどかった。
「村までまだ掛かるのか?」
「話によると、通常だと2週間。大雪とかなら3週間から4週間を見積もったほうがいいって言われたよ」
「道の方は大丈夫なんだよ。魔力の道が地中にど太いのが一つ、それらが枝分かれしてるのよね」
「そうだね。道の方は間違ってない。魔眼が無くても地面に触るとわかるしね」
そう言いながら、険しい道を進んでいく。そんな中、ロードは、吹雪の中で薄ら光を放つ動く物体を見たのだ。
「あれなんだ?」
「え、どうしたの?何か見つけた」
ロードは、指を指す。
その方向には、確かに不規則的に光が動いていた。すぐさま、全員がその光に目掛けて走り出した。
さっきまで走るなんて考えにも出なかっただろ。体力は無駄に減るし、雪道は危ないからである。
そんな中、見つけたのが倒れている女性だった。
「大丈夫ですか、大丈夫ですか」
触った感じ、相当冷たくなっているが、息は弱々しくしている。
ロードは、すぐさま仲間たちに指示を施しロードは声をかけ続けた。
それから、あたりが暗くなった頃彼女が目覚めたのだ。
「え、ここはどこ?」
「あら、気がついたようね。あなたが倒れているところに偶然通りかかってね」
「助けて頂きありがとうございます。なんてお礼を言ったらいいか」
そんな時だった。仲間とは違い聞き慣れない、少女のようなあどけなさが残る声に誘われたかのか、ロードが現れたのだった。
「良かった……!目覚めたんだね。具沢山スープ召し上がれ」
ロードは、スッと差し出すと、その場を後にした。彼女は、美味しそうに食べている。
それはそれとしてカレンには、聞かなくてはならないことがった。
「あなた、あんな雪道で何やってたの?私たちが来なければ死んでたのよ」
「それは……私花を探してるんです!寒雪花」
「寒雪花って何かしら?」
その時、勢いよくテントが開けられる。ロードが慌てたように入ってきたのだ。
「寒雪花だって!?願いが叶うようお祈り使われるって花だろう。しかも冬の気候でも滅多に見かけることが出来ない花らしいんだ」
「そうです。よくご存知で。私の願いを叶える為にも探すのを手伝ってはいただけないでしょうか?」
カレンは、テントを出て皆んなを集めていた。皆んなにも話を簡単に説明しつつロードの意見にしたがうことにした。
その時、仲間たちはもう確定で探すって言い出すだろうなってわかっていた。
とてもウキウキした様子がダダ漏れである。
そんな様子なので皆覚悟を決めていた。
「手伝うよ。花の特徴としては淡いピンク色の花だっけ」
「そうです。あ、いっけない!申し遅れました、リーナです。22歳です」
「「ええええええええええ!?」」
え、15歳とかじゃなくて22歳。身長も小さく声も少女のようなあどけなさが残る声で、顔も童顔で全員驚きのあまり声が出てしまった。
「やっぱり驚きます?どこ行ってもびっくりされるんですよね」
22歳にしては、準備を怠りすぎてると思うロードたちなのでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
ロードが花を知って理由は簡単!1ヶ月の休養期間に読んでいたから
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