第163話 キングライオン
楽しんでいってください。
ゆっくりと向かう反応。それはただ一つだけだった。だが、油断はしてはならない。
どんな敵かもわからないのだ。今はただ慎重に進むべき。そう頭が判断した。
奴の反応が早くなる。猛スピードでこちらに向かってきている。
それを感じ取った俺たちは、武器を取り出して構える。ここは、まだ反応がある森の手前だ。割と戦いやすい場所だ。火の体の影響でデバフは一切ないと言っても過言でないであろう。
木々に突っ込みながら進んでくる魔物。その正体は、ライオンに似たナニカだった。
「あれなんだよ?」
「確かアイツ、キングライオン」
「キングライオンってあれかしら?魔物のライオンの中でも全てにおいて高水準の純度を誇る魔物よね」
それ以上流暢に話している暇はないようだ。奴が飛びついてきたのを素早く避けた。
ちりじりに別れたため、キョロキョロしている。だんだん、奴が重なっていたり離れていたり、目が気持ち悪い。
次第に分裂していく。
「マジかよ!?」
「魔法も完成度高いな」
俺とレンの所に走り出しながら、火を吹く始末。開始早々、完全に相手のペースにと俺はハマっていく。
一方その頃、マークとライカの方はお互いに睨み合っている。
相手も一歩も引くきはない様だ。
マジか、火を噴射するだけではなく火の魔弾状態を織り交ぜてくる。
それをリズムカルに攻撃してきやがって。それを斬りさきながら進んでも、近づいたら近距離の攻撃をしながら吹いてきやがる。
「それだったらこれしかねぇなー!!加速式・竜斬撃」
奴は、攻撃をすぐさま止め全力で走り出した瞬間には、風穴を開け、消滅したのだった。
「俺に火とはいい度胸だなぁ。この槍の前では、無意味なんだよ」
この槍に関して、分かったことがある。それは、ある一定の魔力であれば吸い込めるということである。
それを自身の魔力に変換できるし、放出出来るということである。
そのため、コイツレベルなら簡単に吸収できてしまう。奴は、驚いてか魔物ら知らぬ二度見をしている。
「そのまま死ぬんだな。神速」
次の瞬間、槍の周りから火を放出させ斬りあげたのであった。
「そろそろ、睨めっこは終わりにしないかしら?」
「そうだな。それじゃ始めるか」
ライカは、ハイ・ジャンプで飛び上がり「斬撃の雨」
マークは、大剣を大きく振りかぶり「大斬撃」
そうして、俺たちはキングライオンを討伐したのだった。
「って燃えてる燃えてる」
奴の戦いにより森の一部が燃え始め、アタフタしていると聞き慣れた声により沈静化したのだ。
「雨」
カレンの魔法により、ことなきを得たがカレンにはお説教を喰らうはめになった。
「正式にそういえば決まったわよ。明日、引き継ぎが終わり次第、出発するわよ」
カレンは、そう言い終えると村の方に歩き出したのあった。
次の日、カレンは引き継ぎの際今節丁寧に、説明をしていくのを眺めながら終わるのを待った。
そうして、全て説明し終えた時には、始めから2時間は経過していたが、本人が満足げな顔だったのでそのままにしておくことに。
村人たちからは、悲しまれたがまたここに訪れることを約束し俺たちは出発するのであった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
キングライオン戦で苦戦しなかった理由は、単純に強くなっていたから。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!




