第159話 救出と新たな旅路
楽しんでいってください。
16章最終回です。
キレた面々が次々と入ってくる。チンピラたちは、どこにも逃げ場がないことを悟ってかただ震えている。
「おーい!よくここがわかったな」
「クエストとして、チンピラたちをボコしてたら情報吐いたのよ」
「でもここは、そう簡単に入れるわけねぇ。何重にも掛かったロックを解除したっていうのかよ」
カレンは、不思議そうな顔でこちらを見ている。カレンにそんな魔法効くわけないやん。
お前らが止められるわけでもねぇよ。そんな顔をしつつ呆れた表情で眺めていた。
「や、野郎どもやっちまえ!!」
「「おぉ!!」」
お、流石はリーダー格。震えていたのに、支持してるやん。まぁ及第点ってところかな。
さぁどれだけ保つか実物だなぁ。
結果は、最初からわかっていた。カレンがリーダー瞬時にを殴り周りを戦意を喪失させ、後は簡単に伸されて終った。
「お疲れ〜」
「「お疲れじゃない」」
「どんだけ心配したと思ってんの!テレパシーも出ないし」
俺はみんな心から詫びた。心配を掛けすぎてしまった。今回、あれよあれよと連れ去られたのは人の波に呑まれたのが原因だった。
それからは何事もなく時が過ぎて行った。
期間の1ヶ月を今日で終わりということで、みんなで買い出しにきていた。
色んな物を買いつつ、次の小国までの道なりなどを尋ねつつ準備していく。
1ヶ月ぶりの冒険ということで、みんなどこかウキウキしている。
テンションがいつもより高めである。
「レン、槍ってもう触った?」
「まだだよ。何が起こるか分からねぇからな。誰か居た方がいいかもだしな」
ちなみに、俺も触っていない。俺は明日解禁である。飾っているのだが、相当な存在感を放っている。
じいちゃん、張り切り過ぎだろって言いたくなるぐらい力作なんじゃないかなぁ。
マークもライカも相当扱うのに苦労してるって話は聞いてるけど、早く戦っている所見たいなぁ。
リハビリがてらなんならやり合いたい。
「ロード、バカなこと考えてないでしょうね。やり合いたいなんて思ってないわよね」
「イヤソンナコトオモッテナイヨ」
「見事に片言になってる」
カレンとライカに突っ込まれつつ俺は、足早に歩いて行く。正直言って恥ずかしいよ。普通にバレたし。
そうして、あっという間に時間が過ぎていく。
その日の夜。
俺たちは、レンの部屋に集まっていた。
「よし、やるぞ」
「無理だけはしないでね」
レンの手が小刻みに震えながらも、槍に手を伸ばす。
掴んだ瞬間だった。レンの魔力が槍に吸い込まれるかのように、吸われていく。
俺たちは心配になるが、声は出さず見守る。
「はぁぁぁっ!!」
どうやら、成功したようだ。槍に絶大な魔力が溜まっているのがわかる。
それは、レンと槍をずっと行き来している。魔力の流れは早くきちんと循環していた。
「持った感じどんな感じなんだ?」
「これはすげぇよ。この槍、段違いに強い」
ますます戦いたくなってきた。ウズウズが止まらない。それを見たカレンには、頭を叩かれるわの散々な終わり方で、その日はお開きとなった。
真っ暗な部屋、ただ月明かりだけが部屋を照らしてくれている。
「今日寝たら明日出発か。ここに1ヶ月以上止まってん駄よんなぁ。寂しくなるな」
結局、あの地下も再度王様の御命令により、立ち入り禁止処分と決まった。
元々、魔力の流れが近くにあり、崩落の危険性もあったらしい。
アイツらも、きちんと更生を願うばかりだ。そんなことを考えていたらいつの間にか眠ってしまった。
翌朝、俺たちは新たな気分で出発するのだった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
まとめなどはありませんので、17章開幕します。お楽しみに!!
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