第157話 助け
楽しんでいってください。
デュラハンとの戦闘、お互いに睨み合いの状況が続いていた。
隙がねぇ。まるで、ロードと組み手している気分だ。魔法が使えないからなぁ。
相手の集中力が切れるのを待つっていうのも一つの手だが、そんなことしてからいつになるかわからねぇ。
攻撃は最大の防御。ここは、攻めあるのみ。
槍を構え走り出す。遅れながら、デュラハンも走り出す。相手の間合いより、俺の方が幾分か長い。
ここは、先手必勝!!
「はぁぁぁぁっ!」
槍を下から上に弾きあげ、鎧に傷が付いていく。顔を落とし、左手で強引に槍ごと俺を放り投げた。
やばい。こんな体勢では、攻撃も防御もできない状況。奴は、踏み込んで斬るっていうのが大体そんな感じであろう。
その時だった。聞き覚えのある声が、どんどんと近づいてくる。
「一刀両断!」
デュラハンが最も容易く消滅した。新たな剣を携えて登場したマーク、これほど助かったと思ったのは久しぶりだ。
「どうして此処がわかった?」
「興奮した女性が教えてくれたんだよ」
そういうことか。あの女性、無事逃げれたのか、良かった良かった。
先ほどの攻撃、相当凄かった。剣だけじゃねぇ。マーク自身の身のこなしも相当良かった。
あの戦闘で学んだことが大きかったのだろうな。
「だが、まだまだだな。剣に持っていかれてる節がある」
「やっぱり、そう思うよなぁ。今までの大剣と全然違うくてよ、慣れねぇ」
わかっていて少し安心した。それすらわからなかったらどうしようかと思った。
これも、あの戦いあってこそなのかもしれない。
俺たちは、その後何事もなく戻ってきた。
宿では、カレンに少し怒られたがそれ以上のことは何もなかった。
そんなことがあってから数日後のことだ。数日後、ロードが歩き出した。
筋肉が少し落ちているのは、魔法でカバーしつつリハビリが始まった。
さすがに体が鈍りすぎているのか、どこか歩き方がぎこちない。
肩も回したりしているが、動きが悪い。この前の戦いが体に響いたみたいだ。
「だいぶキツそうだな」
「本当だよ。まぁ、調子戻しとく」
そう笑いながら、街の景色を見ながら歩いて行った。ロードには今監視が付いている。
逃げ出さないためみたいだ。
俺らより弱いのは間違いない。ただ、奴らの気配の消し方は、どう考えても元殺し屋で間違いないだろう。
ライカの所にいた数人だろうとソッと頭の隅に追いやった。
俺の方は、ここ数日間以前変わりなく魔力がほとんどない状態が続いていた。
でも、魔力切れを起こしてるっていうわけでもないから体調もいつも通りだ。
早く、また旅に出たいものだが早く治らないかなぁって思ってしまう。
「レン!」
「お、どうした?ライカ」
「ごめんね、ほんと。うちの奴らが見張ったりなんかして」
やっぱりか。通りで見たことがあるような気がしてた。
「父親にテレパシーで確認したらアンさんから雇われたって白状したわ」
久しぶりの会話でそれしたのか。運がなかったな、あの親父さん。
そんな時だった。門の外から大きな音が鳴り、悲鳴が小国中に響き渡った。
そこにいたのは、ワードアームである。
「ライカは行け。俺はロードを探す」
「了解」
神速で、ワードアームの所に向かっていたのを横目で見つつ俺はロードを探すのだった。
アイツは、飛び出しかねないからなぁ。
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