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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第15章 え、俺たちって今からアイツらと共闘するの!?
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第153話 決着


 楽しんでいってください。

 15章完結です


 メグが回復してくれたおかげで、サフィーの寿命までは戦えそうだ。

 でも、流暢にしている暇なんてない。


「ハイジャンプ・極力一閃」


雷の剣(サンダーソード)・乱舞」


 わざわざ逃げ場のない空中でまどろっこしいことしたところで、おまえは勝ち目なんてない。

 

 乱舞ごと斬り伏せた。


 着地を済ませ、倒れ落ちたサフィーに目をやるとまだ立てそうになかった。

 先ほどの一撃がそれほど効いたのだろう。声すら出せず倒れ込んでいた。

 

「立て。そんな所で終わるやつじゃないだろ」


「「てめぇ無茶苦茶だ。さっきまでとは比べ間にならない強さだ」」


 フラッとなりながら立っているが、相当無理しているように見える。

 サフィーの体は、見た目以上にボロボロだ。刺され、斬られ、貫かれたその体は寿命以前にもう限界のはずだと俺は思っている。

 だが、サフィーは闘志は一切消えていない。今からやっても俺に勝つとそう言わんばかりの目をしていた。


「「雹雷豪雹(ひょうらいごうひょう)」」


「無駄なことを……。加速式・一閃」

 

 サフィーのあの技をただひたすらに突き抜け斬りに行く。だんだんと顔色が変わるサフィーを見つめながら、ただ自分の技を信じ駆け抜けていく。

 

「はぁぁぁぁぁっ!!」


結晶盾(クリスタルシールド)

 

 サフィーの慌てて出したような盾では、紙を切るかのように盾もろとも斬った。


「クロススラッシュ」


 続けて攻撃していく。


「雷」


 瞬間的に避ける。サフィーは驚きの顔を見せてはいたが諦めた表情はしていなかった。

 どう考えてもまだ終わってねぇという顔だった。


雷砲(サンダーキャノン)


 避けた瞬間だから、瞬時には避けられない。加速式、神速式ともにこの状況では間に合わせることは出来ない。

 

「影渡り」


 あっぶねぇー。どう考えても当たる一歩手前だった。なんなら少し掠ったか?

 

 はぁ……はぁ……はぁ……さっきの行動で力を使いすぎた。視界がぼやてくる。

 この状態発動時の体の負担は相当大きいものだ。それに加えて、加速式、神速式の体をぶっ壊して戦う戦法でメグの回復では、限界が近づいて来ている。


 サフィーは、苦虫が潰れたような顔をしながらこっちを睨んでいる。

 

「「ロード、さっきはよくも避けたな。決まったと思ったのにね。でも相当苦しそうねぇ」」


「それはお互い様だろ!だかなサフィー、おまえは最期の青空でも眺めとけよ」


 次の瞬間には、全身全霊の一撃が当たり合った。


 半径数メートルは白銀世界。


 俺の体は一部が凍傷した。


 そこからは、意地と意地のぶつかり合いが始まった。お互い一歩も引かない状況が続く。

 何度も何度もぶつかり合う中で、お互いが全力以上の何かをぶちまけていた。

 

「はぁぁぁぁぁっ!!」


「「おらぁぁぁぁっ!!」」


 ぶつかり合って互いが立たなくなる。本当の勇者と言っても、ほぼ死にかけで出したような力で圧倒できるわけがない。

 本当は、圧倒したかったがサフィーはアルタも超える強さを持っていると俺は思う。

 いや、違うな。サフィーの強さを最大限にまで引き出したのは、俺たち全員の攻撃があったからだ。

 だからこそ、90分しかないその命を最大に燃やしに燃やした結果がこれだ。

 あー、もっとサフィーと戦いたかったなぁー。もうお別れだ。

 ふらふらになりながらも、剣を杖にしてまでもなんとかして立つがサフィーは、限界を迎えたみたいだ。

 立ってはいるが、もう魔法も武術も何も出来る力なんて残ってなかった。

 

 ただ真っ直ぐコチラを見つめていた。


「これが最期だ。とくと味わうがいい。神速式・ソード・インパクト!!」


 サフィーの心臓目掛けて一直線に突き刺した。体は、原形を保てず爆散する。


「「勇者なんて嫌いだ……。でもロード、楽しかったなぁ」」


 最期、サフィーは微笑みながら消滅した。


「あぁ、楽しかったなぁ。地獄でもどこでもまた会えたら3人だけで戦おう」


 そう言い終えた瞬間、膝から崩れ落ち血を吐きながら倒れたのであった……。


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

 15章完結しました!!

 多分過去1解説の所が長いと思います。

 16章では、この戦いの後日談をメインとした話になると思います。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

 もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!


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