第150話 次々に敗れるものたちと復活者
楽しんで行ってくださいね。
ライトニングダブルクロー。本来、ライトニングは太い光の槍で攻撃である。
尖った爪のように形状変化させ、それを手の上に覆い被せるように10本生成させたのがこの魔法である。
ライトニングを隠すことは出来てても、中々形状変化出来なかった。
魔術の構築式を組み替えることに成功したことをきっかけに、この技が出来るようになったけど上手く行けたか正直言って不安しかない。
結果、サフィーは落下。そこまでは良かったのだ……。下に居たライカが追撃を仕掛けた瞬間、剣を奪い取られそのまま斬られたのだ。
「4人目」
だが、ライトニングダブルクローが失敗したわけではない。今のサフィーに一切の雷、氷魔法が出来る魔力が生成される様子はなかったからだ。
「闇の刃」
飛ぶ斬撃!?いやそれよりも武器を取り返すことを最優先にやらないと。
もう一発決める。
「はぁぁぁぁっ!ってえ!?」
急降下しようとした瞬間は無かったじゃない。まさか、タイミング測れて闇の刃の斬撃上に弾いたの!?
モロに当たった。それに当たった影響で体の至る所から出血が始まっている。そして何より落下の衝撃で動けそうにない。
取り返す所らか、逆にやられてどうすんのよ。
ミヤの方を見る余裕はないが、おそらく私に飛ばした同様ミヤにも飛んできてるでしようね。
彼女の反応が一気に弱まったのが、魔力感知ではっきりわかる。
「その剣返してもらうか。仲間の大切な剣なんだ。お前が触っていい代物ではないんだよ」
「ワシもそれには同感じゃ。それは、その娘に返して頂くぞ」
「「お前ら如きが何が出来る。どうせ皆んなここで死ぬんだ。それまで使っても別に構わないでしょ。それでもポーション使ってたお前には笑いすら出てくるわ」」
あーー。コイツ見てやがってわざと見逃したのか。出し惜しみしている場合じゃねぇな。
「おっらぁぁぁーー!神速式・一刀斬り」
「「芸のないやつだねぇ、ほんと……。はぁぁぁっ!」」
嘘だと言ってくれよ。この攻撃、余裕な顔して防いでんじゃねぇよクソが。
より力を込めるが、いつでも押し返せるレベルである。
「「見えてんだよ、爺さん。後ろからの攻撃とか無駄だよ」」
完全に終わった。もう正直、打つ手なんて残ってない。聖女の願い発動しててもこれでは、今の俺では限界だよ。
諦めた心に、敵が入ってくることぐらいわかってる。でも、通じない相手にどう立ち回ればいいんだよ。
剣は次の瞬間宙を舞う。マークは体に十字傷を負わされ倒れ込んだ。
「「5人目」」
「一撃の太刀!!」
決まる前に、心臓に向けて刺してきただと。モロ急所に当てやがって。
直後、剣2本が腕ごと宙に舞った。
「え!?」
「仲間の剣返してもらうぞ」
ロード、復活である。その圧倒的なプレッシャーを引き連れ、馳せ参じたのである。
「回復ありがとな。カレン、ミヤ。そろそろ起きれるだろ、仲間の手当してやれ」
それを言い終わる頃には、腕を再生させ、魔力も回復していた。
「「化け物」」
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