第147話 サフィーの一撃
楽しんでいってください。
ロードと呼ばれていた男が倒れた。だが、それは単なる時間稼ぎでしかなかったのだ。
倒れたロードに目線をやっていて、動く影に気がついたのだ。正面を向くと、仲間たちと幹部が一斉に飛びかかってきていた。
倒れてた付近には、ポーションの瓶が転がっている。昔、人間に化けて見たことある瓶だった。
これは、時間稼ぎだったとたった今理解したのだ。10分にも及ぶ戦闘、これほどまでの失態なんてしたことなかったのにと後悔。その文字が頭の中でぐるぐると回っていた。
「ロードが稼いだこの時間、次は私たちの番だ!!」
「「おぉーーーー!!」」
幹部も「おぉーーーー!!」だなんて、不愉快極まりない。所詮は、5人いても2人の私たちを倒せなかった弱者風情が!!
狙うは、ロードの息の根を止める。そうすれば、一気に士気は下がり簡単に殺せる。
あぁーー、魔力の質が一気に上がる。テンション上がってきた!!
「サンダースネーク、アイスベア」
コイツらは、複数体を同時に出し足止めにはもってこいだ。速攻で殺す!!
雷の剣を作り出し、一気に走り抜ける。
「はーいそこまで。黒薔薇」
「正拳」
やはり黒薔薇は……。それにもう一つの衝撃、今まで感じたことがないレベル。
どうなってんだアイツら?スネークにベアを作り出した時は、飛びかかろうとしてたじゃねぇか。
なんで、ロードの前に立ってやがる。
「驚いた表情をしているね。アレは、影分身よ」
あれがか。いや、我が魔力の塊と人間と魔物を間違えるわけない。断じてあってはならないのよ。
我が、ロードを殺しに来るとわかっていたのか。
ちょっと待て、アイツらの後ろにいるロード。ポーションの瓶が大量に落ちてるの。
あの短時間の内にどれだけ掛けたんだ?いや考えなくてもわかるはずだ。影分身を使った。それが答えね。
それより、ロードが起きるまでに結構な時間を要するはずだ。それなら、これっきりではないはず。いくらだってコイツらを相手しながら、殺せるチャンスはくるはずだ。
「「雹雷豪雹」」」
「インフェルノ」
なんだと……!?先ほど、レンと言ったかあの男が見せた何倍もの威力だと。どっから、その力が湧いて出るんだよ。さっきまで、ボロボロで死にかけ同然だったじゃねぇかよ。
「残念だったね。ライトニング」
「黒薔薇」
そんなの簡単に避けれるわ!!
「そんなあなたにプレゼントです。神速式・二刀一閃双剣雷閃」
背中から斬られた。全く気配しなかった。なんでだよ、どうなってるのよ気持ち悪い。まるでアンデッドの最上位を相手してるみたい。
避けられない。
「がぁぁぁぁっ!」
我がまた倒れ込むなんて。出血が止まらない。どれだけ深く刺さったんだ。魔力が練られない。痛い。
「速走槍」
声すら出せなかった。もう痛いとかの次元超えてるよ。なに今の。この姿でも、2人別の状態でも見たことないよ。
なんなんだよ今の。なんで我が知らない技があるんだよ。数百年だぞ。そんだけの付き合いがあってなんで知らない技が出てくるんだよ。
なんで使ってこなかったんだよ。勝ててなかったのに舐めていたのかよ、あー腹たつ。マジでなんなんだよ、クソがーー!!。
次の瞬間、ラングが持った状態のまま抜き取った。ラングも何が起こったのかわからない顔をしていた。
すぐさま、起き上がりラングを槍から強引的に無理矢理手放させる。
ラングは、地面に叩きつけられた。
その反動で、ラングは飛び跳ねていた。そこを心臓目掛けて突き刺したのであった。
「ラングーーーーーー!!」
ソウのけたたましい叫び声が響きわたっていた。そんな中我は、こう呟いていたのだった。
「2人目」
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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ロードが倒れて「2人目」発言まで大体5分間の出来事。
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