第145話 レンの命を賭けた大技
楽しんでいってください。
「「盛り上がってる所悪いけど、ここで潰す。さぁ本番はこれからだよ」」
その声は中性的な声質。見た目も男女の特徴を合わせ持った感じになっている。右は雷魔法の使い手サリー、左は氷魔法の使い手ニック。
この強さ、俺は間近で感じたことがある。
それは、魔王と対峙した時だ。
でも、怖さはない。それは魔王より弱いことを直感的に理解した。
「聖女の願い発動!!炎帝魔神・イフリート顕現せよ!俺たちを守ってくれ!!」
「そんなもので防げるわけないでしょ。氷の世界」
大魔法が一気にぶつかり合った。氷と火、その両者の力が合わさり合って大きな爆発を起こしたのだった。
そして、本来なら聖女の願いでも出せるか出さないかの火力。命を燃やし、それはレンに多大なる身体的影響を及ぼした。
レンはその場に倒れ込んだのであった……。
死を感じ取った時の全ステータス10倍の力があれか。
「カレン、レンが安定するまで頼む。防いだぞミヤ。やれるよな」
「隙作りはお願いします」
全力で、カレン以外が走り出す。俺以外、仲間たちは知らない。ミヤの方は、おそらくだが知っているのであろうな。
「なんだと……!?あの魔法を人間に塞がれた」
「雷雨」
一気に天気が曇る。だが普通の雨なんかじゃない。雨のように雷が所狭しに降ってきている。俺たちは、カレンの掛けてくれた結界によって防げているがいつまで持つかわからない。
彼女は、本気だ。俺たちを殺す為なら、この膨大な魔力量を使う技でも躊躇なく使ってくる気だ、そう思えた。
「闇雲」
雷雨の真下に分厚すぎるぐらいの闇雲を生成した。
それ以降、その雷が落ちてくることはなかった。闇魔法で完璧に防いでいた。
流石は、闇魔法が弱点なだけがある。単純な闇魔法では無理だと分かっていたのだろう。
流石は闇魔法の使い手だと敵ながら感心してしまった。
「蒼風双剣・二閃」
「神速式二刀一閃・双剣雷閃」
スルッと避けていく。それらを狙って、レン、ラングの槍使いコンビが一気に詰めていく。
「「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」」
「「雹雷」」
「極力一閃」
舌打ちのようなものが聞こえたような気がするが、まぁいいだろう。
「え!?」
突然のことで理解が追いつかなかった。レンの影からミヤが出てきたのだ。
誰もが驚いていた。
「ロック!!」
「雷霆万鈞」
次の瞬間、ミヤの頭に今までとは比べ物にならないぐらいの雷が何発も降ってきたのだ。それは、相当な重たい攻撃だ。
ミヤは、頭を中心とした全身大火傷状態となった。生きてるか死んでるか分からないぐらいの状態でその場に倒れ込んだのであった。
「雷砲」
倒れたやつに死体撃ちかよ!?
「させるかよ!ソード・インパクト」
衝撃に耐えられず爆発する。ソウ、ライカも集まってきているのが、見えていた。
「「双乱舞」」
「「解除!!」」
解除出来てない。成功したんだな。心の中で思わずガッポーズをした。
奴らは、焦っているのが目に見えてわかる。何度試しても上手くいかない奴らを見て、思わず吹いてしまった。
「「クソがーー!やりやがったのは、ミヤだな。殺すどんな手を使っても殺す!!」」
一気にプレッシャーが跳ね上がるのがわかる。相当キレている。
残りおよそ約85分、この数字が奴らの死ぬまでのカウントダウンなのだから。
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