第144話 猛攻撃と覚悟
楽しんでいってください。
「姉さんーーーーー!!邪魔なんだよどけ!!」
「行かせるわけねぇだろ。一頭突き・インフェルノ」
「貫突き」
間一髪で避けられた!?でもまだ攻撃はこれだけじゃないんだよなぁ。
「はぁぁぁっ!一刀両断」
「一撃の太刀」
あれはなんだ??氷の盾?分厚すぎる盾がそれぞれの攻撃防いでいた。
そのまま、アイス・カプセルで閉じ込めやがった。あの状況下で、ここまでの判断がすぐさま出来るのか。
やっぱアイツ、化け物すぎる。
どう考えても、姉のサリーが斬られたことによって怒り、パニック状態だったはずなのに……。って足が動かない。
「足が凍らされちまってる。ラング、動けるか?」
「この状況で動けるわけねぇだろ。下半身完全に凍らされた」
いつの間にここまでのことやったんだよ。ってヤバい。アイツがこのままじゃロードの所行っちまう。
今のロードが動けるわけない。神速式の反動は激痛という言葉では、言い表せない程の痛みがある。そして雷に触れたことによるダメージも加わってるんだ。
「おまえらロード頼む。火の体」
この魔法は、全ての体の部位から火が出せる魔法だ。これで一気に氷を溶かす。
「ライトニング」
「闇の槍」
「アイス・バード」
光、闇、氷の魔法が一斉にぶつかる。その衝撃は、ロードには被害があった。
サリーは、アイスドームで免れていた。
「「はぁぁぁっ!」」
ライカ、ソウの双剣組の攻撃ですら、完璧に防がれた挙句、アイスハンドで凍ってしまった。
「イフリート来い!!」
イフリートは、勢いよく飛び出してきた。槍を携え雄叫びを上げ飛び込んでいく。
「氷の監獄」
その攻撃をもろともせず、ぶち壊しながら向かっていた。避けようとするのは目に見えている。
「投擲・インフェルノ」
氷が溶けた今なら、全力で投げられる。これでも食いやがれと言わんばかりに投げていく。
俺は知っている。サイレント・ライトニングの存在があることを。
グサっと斜めに突き刺さる。そして、全ての攻撃を一身に受けたことにより、その場に倒れ込んだ。
カレンと俺はみんなの手当てをしている最中、ミヤ、ラングは奴らを拘束しようと、駆け寄っていた。
でも、俺はこれで終わるわけがないと思ってしまったのだ。何か嫌な予感がする。その不安は、次第に確信に変わっていく出来事が起きた。
それは、駆け寄った2人が思いっきり吹き飛んできたのだ。
「お、おい!?大丈夫か?」
「アイツらから全力で離れろ!!このままじゃ全員凍って終わるぞ」
確かに、2人の魔力が高まりまくってるのはビンビン感じている。
正直に言って怖い。この一言に尽きるレベルで怖い。ここまでの魔力、中々お目にかかれないレベルだ。
そして何よりこの魔力、魔法使い達じゃなくてもすぐに気づけるレベルでもある。
槍を構えながら、魔力用のポーションを飲む。なんとか全開まで持って行けたが、正直言ってこの魔力量でどうにかなるのかわからない。
全員凍って終わる……。それを阻止出来るのは、この場では俺とカレンとミヤだけだろう。
誰か1人の犠牲で全滅エンドを免れるなら俺が適任だ。だって俺は、魔法会火魔法代表レンだ。
俺がアイツら含めて守ってやる。共闘宣言が出てんだ。当たり前だよなぁ。
「ロード大丈夫か?」
「当たり前だ。後は任せろ」
ロードは、薄々感じ取っていた。目を覚ました瞬間から、ラングたちが吹っ飛んできており、あの発言。
それを聞いてからか、レンは覚悟を決めたかのようにポーションを飲んでいたのが決め手となった。
(皆さん聞いてください。ミヤです。あの2人は今から融合します。そしてその最初の一撃は、氷の世界です。その攻撃を防げたのは、魔王様のみです)
(今は、なんでテレパシー使えるのかは聞かないでおいてやる
。レンなら大丈夫だ。レンは強いからな)
(ありがとうございます。その融合には弱点があるんです。90分以上連続での融合で自然消滅します)
(そしたら、90分間戦い続ければいいのか?)
(奴らは、解除可能なんです。融合して融合解いての繰り返しで90分はリセットされていきます。それをさせない秘策があります。失敗したら全員死ぬだけです)
ミヤは俺だけにこの事を伝えた。正直、この事を伝えたら動揺が走る。
だからこそ必要最低限に俺だけ伝えたのだろう。一発限りのギャンブルかぁ。燃えてくるじゃねかよ。
「全員よく聞け!勝つぞ!!」
「「おーーーーー」」
「「盛り上がってる所悪いけど、ここで潰す。さぁ本番はこれからだよ」」
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
ここで小話を一つ。
このお話は、この作品を書く前から考えられていた話の一つで、本来であれば5章までに全メンバー揃って6章この話の予定だった話なんですよね。
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